「くだらない」ことから世界は変わるでしょうか?
現在ネット上には沢山のくだらないサービスが存在しています。
しかし、どんなサービスにも世界を変える可能性があると信じるクレイ・シャーキー教授。
そんなシャーキー教授が信じる「力」をご紹介しましょう。
社会のルールは可能性を殺すこともある
こんな話をご存知でしょうか?
ある幼稚園で、迎えに遅れる親への対策として罰金制度を設けたところ、遅刻する親が3倍になったという話です。
「お金を払えば遅刻していい」と考える親が増え、罰金がなかった頃の罪悪感から逆に解放されてしまったのです。
このようにルールを設けることで、人間の素敵な力を抑え込むこともあるのです。
デジタル時代に誕生したケニアの革命
ルールに反して生まれたサービスが国を変えたことがありました。
民族間抗争が激化したケニアにおいて、暴力が起こった場所を自動的に地図化する「Ushahidi」。
「Ushahidi」は、厳重な報道規制を敷いた政府から人々の声を解放し、誰もが暴力行為の状況を把握できるようになりました。
サービスを開発したのは2人のプログラマー。彼らは一切の報酬もなくプログラムを組み、その全てをネットで公開して誰もが使えるようにしました。
ハイチの被災後支援など様々な場面で活躍したサービスは、無償のボランティアから生まれたのです。
創作や共有は世界を変える力がある
無償のボランティアによって生まれたサービスは他にもまだまだあります。
かわいい猫の写真を集めた参加型サービス「LOLcat」は世界的に有名なサービスです。
「Ushahidi」と比べるとくだらないと思うかもしれませんが、創作行為自体に価値があるとシャーキー教授は力説します。
個人個人の「くだらない」創作と共有が、これからの世界を変えていくのです。
今回のカギ
罰や報酬に縛られない自由な状態から生まれたアイデアは社会を変える力があります。
合コン目的に作られたFacebookが10億人の巻き込んだことが良い例でしょう。
今回のカギは、
■やりたいことや好きなことは、どんどん世の中に出していこう!
です。
私もこのブログから日々発信していこうと思います。
動画情報
約13分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧くださいませ。
クレイ・シャーキー 「思考の余剰が世界を変える」
Clay Shirky: How cognitive surplus will change the world
※iPhone/Android等スマートフォンからはこちらの動画をご覧下さい↓
関連情報
シャーキー教授は本も出版されています。プレゼンと同じく、ネットワークによって世界が良い方向に変わっていく事例が分かり易く紹介されています。
このプレゼンに興味を持たれた方はぜひご覧ください。