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10年後、学校教育がどのように変わっていると思いますか?
先週ブログを巡回していたところ、面白い教育関連の記事が3本あり、10年後の教育の姿を描く良いキッカケになりました。「学校」「授業」「教材」の3つに分けてご紹介します。
1. 学校:Studio Schoolの例
「学校」という言葉を聞いて、何をイメージしますか?
生徒一人一人に用意された机と椅子。教室の前方にある黒板とチョークを走らせる先生。このようなイメージではないでしょうか?
The Young Foundationという組織から始まったStudio Schools(スタジオスクール)ではこの教室のあり方にメスを入れます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
TED of the Day #038 「スタジオスクールへの案内」 | Oops! Study [ウープススタディ] – あなたを天才にする教育サイト上で紹介されているスタジオスクールの特徴は下の通りです。
いかがでしょうか?今の学校とは全く逆方向の教えであることがイメージできるのではないでしょうか?
特に重要だと思ったのが(課題がある)現場で教育するということ。どんなにオンラインコンテンツが主流になっても、課題解決の能力は現場でしか身に付きません。
課題解決をはじめとした、現場ベースでの学校が10年後の主流になるのではないかと思いました。
2. 授業:Participant Mediaの例
優れた「授業」と言えば、何をイメージしますか?
有名な先生による白熱教室、参考書の著者が直接指導してくれるような公開セミナー。様々なイメージがあると思いますが、ここで紹介したいのは、映像コンテンツを活用した授業です。
Participant Mediaという組織が推進しているのが映画を使った授業展開。映画の中には社会問題や環境問題を示唆した素晴らしい教材になりうるコンテンツが沢山あります。映画から歴史を学んだという人も多いでしょう。
映画の魅力は何といってもストーリー性です。まるで自分が映画の主人公になったような感覚になり、社会問題の壁にぶつかる疑似体験をする。これは教科書だけでは掴めない大きな学びになるでしょう。
映画を使った学びについては、以下の記事で丁寧に書かれています。
教育開発の仕事: ドキュメンタリーから学ぶドキュメンタリー映画やTEDの動画など、優れた映像コンテンツを使った授業。このような授業が10年後はもっと増えていくのではないでしょうか?
映像を使った授業なら誰でもできるところがポイントです。説明が難しいことや、興味関心を引きにくいことに対して、映像という手段で生徒の心を掴む。これは今後の教育で大きなテーマになるのではないかと思います。
3. 教材:ShowMeの例
「教材」という言葉から、何をイメージしますか?
多くの人にとっては教科書やノートをはじめとした紙媒体ではないかと思いますが、デジタル教材の普及が近年加速しています。
そんなデジタル教材の波を一気に広めるのが、簡単教育ビデオ作成サービスのShowMeです。2011年8月に80万ドルの資金を調達したShowMe。そんなShowMeの魅力は下の記事で詳しく書かれています。
簡単教育ビデオ作成サービスのShowMe、登録レッスン数150万超となりv2.0アプリケーションも登場Khan Academyとの比較も書かれていますが、ShowMeでは優れたオンラインコンテンツを使って自分に合った勉強方法を確立できることです。また、オンラインならではのSNSを活用した学びの共有も大きな特徴でしょう。
iPadアプリも登場し、少人数での生徒に対して、そのグループにあった教材選びが可能になりました。場所を選ばないということも大きな魅力と言えるでしょう。
まとめ
「学校」「授業」「教材」と3つに分けて説明しましたが、共通して言えることは一人一人の興味や個性に合わせた教育が可能になるということです。
ビルゲイツも教育の未来について以下のような言葉を残しています。
学習は、どんどん個人的な問題となってくるだろう
インターネットを活用した、個人にあった学習方法。これから10年後、学校教育がどのように変化していくか非常に楽しみです。
次の世代を担う子どもたちに最高の教育を提供できるよう、私も日々勉強していこうと思います。
@3_wa