助けられ、感謝する。しばらく忘れていた途上国で働くことの魅力。

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「どうして途上国で働きたいと思ったのですか?」

これは過去5年間、最も聞かれた質問の一つです。就職活動から始まり、社会人になってからは幾度となく聞かれました。

「貧しい人たちの役に立ちたかったから」

これが一番使った答えであり、嘘偽りのない想いですが、正直に告白をすると、これは理由の2割〜3割でしかありません。

それでは、私が途上国で働こうと思った理由とは?

今回は、先日のバングラデシュ出張中に味わった恥ずかしい失敗談も交えながら、途上国で働くことの魅力をお伝えしましょう。

2年ぶりのバングラデシュでいきなり大失敗

しました。ええ、大失敗です。

到着して2日目にお腹を崩しました。お腹が痛くて、熱が出て、吐き気がして。もう4年も途上国で働いてきたのに、自己管理できない自分が恥ずかしくなりました。

「こんなはずではなかった」

ベッドにうつぶせ、ほんの少しだけ泣きました。

本音を言うと、今回の出張ではバングラデシュの人たちの力になれると思っていました。社会人としての経験を積み、昨年末から4カ国へ出張に渡り、万全の状態のはずでした。しかし、結果はこの始末。泣きたくもなります。

頑張って動こうとしても、身体も頭も動きません。途方にくれ、寝ようにも寝れない状態の中、一本の電話が鳴りました。

「カイト、大丈夫か?今から行くからジッとしてろ!」

バングラデシュの仲間たちがすぐに駆けつけてくれました。

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ご飯や薬を買ってきてくれ、何度も何度も「大丈夫か?」と尋ねてくれます。

目頭がまた熱くなりました。

そう、これです。これなんです。私が途上国で働きたいと思った最初のキッカケのは「助けたい」と思ったからではなく、「助けてもらった」恩があるからでした。

5年前にラオスで大失敗

少し昔話をしましょう。

大学3年生の春、バックパックを背負ってアジア各国を旅しました。どの国もあふれんばかりの思い出がありますが、中でも色あせない記憶がラオスの村のお祭りです。

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竹で作ったロケットを飛ばすという少し変わったお祭り。1年に1度の祭りに村中が盛り上がり、食事やお酒が無料で振る舞われました。

外国の人が珍しかったのか、私は常に村の人たちに囲まれていました。ラオス語は全くできませんが、私には武器がありました。

コミュニケーション、またの名を、飲みニケーション。

あびるほどお酒を飲みました。アルコール40%を越える「ラオラオ」という焼酎を飲み、いつしかロケットに乗っているかのような気分に。その後の記憶は一切なく、意識が戻った時はベッドの上でした。

「大丈夫か?」

近所の学校で働く英語の先生のご自宅で目を覚ましました。飲み過ぎて倒れた私を、村の人たちがここまで運んでくれ、水を飲ませながら看病してくれたのです。

財布もリュックも全部運んでくれ、その後2日酔いが覚めるまで、しばらく滞在させてくれました。

体調がよくなってからは、彼の学校で少しだけボランティアをしました。これが人生初の海外ボランティアであり、これを機にいろんな国でボランティアをすることになったのですが、はじまりは「失敗」であり、「助けてもらったこと」であり、「感謝」でした。

途上国で働くことの魅力

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当たり前のことですが、途上国で働くと困ることがたくさんあります。

寒いのにお湯が使えない、停電でパソコンが使えない、約束はよく破らる。日本ではありえないトラブルが毎日のようにやってきます。

ただ、トラブルに負けないくらい面白いことがあるのもまた事実。特に温かい人間関係は温泉のように心地よく、また戻ってきたくなるのです。

結局のところ、どんなに「助けたい」と思っても、それだけではきっと長続きしません。途上国の人のためにと意気込んでも、いつしか勝手に「責任」を背負い、足取りがどんどん重くなってしまいます。

私も恥ずかしながらその1人でしたが、今回の出張で大切なことを思い出しました。

「ありがとう!」

この出張中、最も口にした言葉です。仲間たちへ、友人たちへ、何度も感謝の気持ちを伝えました。

その度に背負っていた何かが消えていきました。プライドや責任、いずれも勝手に背負い込んできたものであり、感謝の言葉を口にする度に、洗い流されていった気がします。

ああ、そうでした。これがあるから、ずっと途上国で働きたいと思ったのでした。

助けられ、感謝する。

しばらく忘れていた、途上国で働くことの魅力。やっと思い出すことができました。

やっぱり、この仕事はやめられません。

@3_wa

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