「ガネーシャ」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
きっと多くの人がインドの伝統的な神様ではなく、「夢をかなえるゾウ」を想像するのではないでしょうか?
5年前に大ブームを巻き起こしたゾウが帰ってきました。笑えるけど、タメになる小説『夢をかなえるゾウ2』の魅力をご紹介します。
「夢」を見つけてからが本当のスタート
前作『夢をかなえるゾウ』では、普通のサラリーマンが自身の夢に気づき、具体的なアクションを起こして「夢」の入り口に立つまでの過程が描かれています。
一方、本書では、会社員を辞めて“お笑い”という「夢」に挑戦したものの、壁にぶつかっている青年が主人公であり、8年に渡る努力が実らない厳しい現実から物語は始まります。
「夢」に挑むのは“始まり”です。その先に待ち受けている壁をどう乗り越えるのか?これが本書の大きなテーマなのです。
「夢」の隣に潜む「貧乏」という罠
本書では、“夢をかなえるゾウ”ガネーシャに加えて、もう一人の重要人物(?)貧乏神が主人公のパートナーとして登場します。「夢」に挑んだからこそ現れた貧乏の神様が、主人公の貧しい生活を加速させます。
なぜ人は貧乏になるのか?貧乏神がその理由を解説しつつ、どうしたら貧乏を抜け出せるのか分かり易くアドバイスしてくれます。
「夢」への挑戦に必ずつきまとう「お金」の問題。その解決のヒントがこの本の中にあります。
「貧乏」の先にある「幸せ」の実現
お笑いの道で「夢」を実現しようとする主人公は、自分の「夢」を犠牲にしてでもかなえたい別の目標に出会います。その時にぶつかる「お金」と「幸せ」の問題。きっと誰もが共感する悩みでしょう。
それに対して貧乏神は明確な答えを提示します。聞いたことはあっても、意外と実行できない大切な教え。貧乏神と主人公の勇気ある行動に思わず涙腺が緩んでしまいました。
「夢」「お金(貧乏)」「幸せ」という3つの関係が一気に繋がっていく怒涛のラスト。少し切なくなる物語と一緒に学べる人生の教訓は、きっと学校の授業では教わらない大切な学びになるでしょう。
今回のカギ
この本の魅力(カギ)を一言でまとめると、
■スラスラ自然に読めてしまう人生の教科書
です。
笑ったり、ちょっと涙しながら、人生の大切なことを学べる自己啓発本は他にないでしょう。前作同様、楽しくスラスラ読める本。良かったらぜひご購読ください!
@3_wa
※本書から学んだ人生の教訓は明日ご紹介します!