60年前から愛されるライフハック術をご存知ですか?
ライフハックという言葉をよく耳にするようになったのは最近の話ですが、ずっと前から課題解決術は存在していました。
今回ご紹介するのは鉄鋼王として有名なD・カーネギーさんの課題解決術がギュッと詰まった『道は開ける』という本の内容です。
何十年たっても変わらない、とっておきの生活術をどうぞご覧ください。
悩みの怖さを理解する
「病は気から」という言葉がありますが、これは事実です。
悩みは多くの病気を引き起こします。胃痛、頭痛不眠症、うつ病。挙げればキリがありません。病院にやってくる患者のうち7割は悩みが原因と言われているのです。
昔と比べると、生活環境はずいぶんと良くなったと言われていますが、悩みが減ったわけではありません。どんなに環境が変わっても、悩みは常にあなたの傍に潜んでいます。
では、どんな悩みとどうやって向き合えば良いでしょう?
今日の悩みは今日だけに
明日は明日の風が吹く。
これは映画『風と共に去りぬ』のオードリー・ヘップバーンの言葉ですが、本書の中でも同じことが書かれていました。
今日の悩みは今日だけに。過去を後悔しすぎず、未来に不安を抱きすぎないことが大切なのです。
だからこそ、今日を精一杯乗り越えましょう。
最悪の事態を受け入れる
今日を精一杯乗り切るコツは、嫌なことを全部受け入れることです。
嫌なことから目を背けると、後でもっとキツくなるもの。きっと皆さんにも苦い思い出があることでしょう。
だから、最悪のケースをあえて想像して受け入れましょう。受け入れるだけで、目は問題に向き、解決に大きく近づいているのです。
悩みを徹底的に分析する
最悪の事態を心で受け止めたら、今度は頭を使いましょう。
すぐにできる効果的な方法は悩みを全部書き出すことです。問題は何か?その原因は?解決策はあるか?自分が望む解決策は何か?基本的な質問ですが、順番に全部書き出していくことで想像以上に整理されるはずです。
心で受け止め、頭を動かし、手で書き出す。これを精一杯やりぬけば、きっと今日を乗り越えられるはずです。
悩みのほとんどは妄想だと知る
頭の使い方はもう一つあります。それは不安を消すことです。
意外だと思うかもしれませんが、最悪のケースはほとんどの場合、実現しません。頭で妄想するから悩みが膨らんでいるだけで、実際にはそんな大きな問題ではないことだってあるのです。
もっと想像力を使いこなしましょう。悩みをしっかり見極め、不安に勝つだけのイメージを作りましょう。
大丈夫です。最悪のケースはきっと妄想です。
プラスに考える習慣をつける
そうは言っても、すぐに思考は変わりません。だから徐々に変えていきましょう。
最も成果が出やすいのは、物事の良いところを見つけることです。大嫌いな人の良い面、嫌いなものの好きなところ。いつも見ている裏側を見るつもりで、プラスを発見する努力を続けましょう。
一日の努力ではダメです。毎日コツコツ努力を続け、無意識にでも実践できる習慣を作りましょう。
難しく考える必要なんてないのです。必ず『道は開ける』んですから。
今回のカギ
心にストンと落ちた本でした。実はこの書評記事は、ほとんど本の中身を読み返さずに書いています。それほど、内容がシンプルで心に響くものだと思います。
■今日に集中して、最悪を受け入れ、頭と手を動かして、プラスを見つける目を鍛える。
60年前から変わらないライフハック。今日から始めます。
@3_wa