プロジェクトマネジメントって難しいですよね。
特に部下や後輩を持つと、その難しさが一層分かってくるものです。
どうすれば全体が上手く回るのか、そのヒントを掴んだ気がしたので紹介します。
1本の木を育てるだけなら根も空も見える
1人で行っているプロジェクトは、例えるなら1本の木を育てるようなものです。
木を支えている根っこを確認しながら、木が伸びていく先にある空を見ることは十分可能です。
プロジェクトでも同じことが言え、現場のニーズや課題をしっかり確認しながら、これから進むべきゴールを見据えてプロジェクトを進めて行くことができるのです。
しかし、これが100本の木になると果たして同じようにいくでしょうか?
1人1人の見える景色は違う
まず、1本の木を育てるように100本の木を同時に見ることは不可能です。だからこそ視点をあげて空から見下ろすように木々全体、つまり森を見る役割が大切になってきます。
ただ、ここで大きな問題が生まれます。空から森を見ると、木の下にある根っこが見えないのです。当たり前の話に聞こえると思いますが、これがプロジェクトを進める大きな壁になります。
「上司は現場のことを何も分かっていない」
「部下は全体のことを何も分かっていない」
どちらもよくある意見ですが、どちらも的を外しています。それは現場を見ている人にとって全体は見えにくく、逆に全体を見ていると現場がどんどん見えなくなる点を見落としているのです。
ただ、実際プロジェクトは全体と現場が噛み合ないと上手く回りません。
では、どうやったら現場と全体の両方を見ることができるのでしょう?
歩み寄って、手を繋ぐことが大切
答えは実にシンプルです。
現場にいる人は目線を上げ、全体を見ている人は目線を下げればいいのです。
相互の役割をいったん変えてしまうというのも一つの手でしょう。ただ、実際には今の仕組みや役職をひっくり返すように変えることは難しく、できることと言えば歩み寄ることだけです。
それでは、どこまで歩み寄る必要があるのか?色々意見はあると思いますが、少なくとも手が触れる距離までは近づく必要があります。これを組織に置き換えるなら、意見を共有し合う場をセットするのです。
これで全体と現場は一気にリンクします。双方が信頼し合い、今解決すべき課題と、今後のビジョンを全員で共有すれば、プロジェクトチームは一つになります。
マネジメントとは協力し合うもの
結局のところ、プロジェクトが上手く回っていない場合は、上司と部下の双方に必ず問題があります。
私もよく間違えるですが、マネジメントで重要なことは協力し合うことであり、1人で本を読んでもきっと解決になりません。
それよりも同じ本を一緒に読み、その場で歩み合う意見を出し合った方が遥かにチームは一つになるでしょう。
以上、プロジェクトマネジメントのコツを私なりに整理してみたのですが、いかがだったでしょうか?
どんな立場に置かれていても、歩み寄る努力は必ず必要です。ぜひ一緒に実践していきましょう!