5年前の話になります。
インドのガンジス川に携帯電話を投げ入れたことがありました。
ちょうど夏が始まる頃でした。
あれから5年。
いろいろ思うところがあり、RSSフィード登録551件を全て解除いたしました。
人は見えない何かに縛られているもの。
5年前の私は大学生でした。毎日友達と飲んだり、飲んだり、飲んだりしていましたが、時々心苦しくなる時がありました。
原因は携帯電話でした。サークル、バイト、ゼミなど素敵な友達がたくさん出来ましたが、1日100通近くメールのやり取りをしていると、それだけで一日の大半の時間を使っていました。
「携帯に縛られた生活」
こう表現すると違和感を覚えるかもしれませんが、携帯電話が壊れた時は人生が壊れたような錯覚を覚えたくらいです。
こんな自分が嫌いで海外に出ました。半年かけてアジアを放浪しましたが、最後選んだ国はインドでした。
零の心があれば何も怖くない。
「自分が本当に大切にしたいものは何か?」
旅をしている間ずっと考えていましたが、答えはインドに行くまで見つかりませんでした。
ヒントを得たのは、ガンジス川があるバラナシという街。ヒンドゥー教の聖地と言われるこの街では、火葬した死体をガンジス川へ流します。
「ガンジス川はどんな悩みや苦しみも受け入れてくれるんだよ。」
バラナシで友達になったインドの学生の言葉を受け、私は大嫌いだった携帯電話を川に投げ入れました。
携帯に登録していた全てのメモリが消えた代わりに、「零の心」の魅力を知ることができました。
捨てる恐怖に勝ち、幸せのハードルを下げる。
携帯を投げる直前、もの凄い恐怖が襲ってきました。
これまでの思い出が失われるのではないか?
友達との関係が失われるのではないか?
しかし、いざ投げ入れてしまうと心は一気に軽くなりました。
携帯がないといって思い出は消えることなんてない。
大切な友達なら、きっと必ずまた会える
携帯を失った恐怖以上に、友達との再会が楽しみになりました。
私はこの1連の出来事を「零の位置を下げた」と話しています。幸せのハードルを下げた、とも言っています。
もし不幸せだと思ったら、その状態を零だと考える。そうすれば後は楽しいことばかり。
これがインドを旅した最大の学びでした。
もう一度「零の心」を。
あれから5年。
また徐々に縛られるものが増えてきました。
特に社会人になってから、情報に縛られている感覚が増えてきています。
RSSを常にチェックし、最新の情報に乗り遅れないようにと焦る自分がいました。
こんな自分を変えるために、もう一度インドでの学びを思い出し、「零の心」に戻る方法を考えた結果、RSSフィード登録の全解除にたどり着きました。
失うものは一切ありません。
そもそもブログなどの情報は必ずWEB上に残っていますし、読みたいブログはきっとまたRSS登録します。
今は、素敵なブログ(情報)とまた出会えることが嬉しくてたまりません。
最近RSSフィード購読に疲れたり、情報肥満だと悩んでいる。そんな方にぜひお勧めしたい「零の心」とRSS初期化でした。
@3_wa