「好きなことをとことんやる」のも「誰もやりたくないことをやる」のも価値のある仕事

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Worth of jobs
photo credit: pedrosimoes7 via photopin cc

先週、先々週と、就職活動や生き方をテーマにした講演をしてきました。

「好きなことをとことんやる」ことをメインテーマにして話しましたが、それだけが仕事の価値ではないですよ、というお話を。

皆が好きなことだけやり続けたら?

間違いなく、今の世界は壊れます。

一番分かりやすい例で、トイレの掃除を思い浮かべると良いでしょう。

小学校の掃除当番でも皆から嫌われるような仕事でした。キツくて汚い仕事、もちろん誰も率先して手を挙げようとはしません。

ただ、必要か否かと言われれば、100人が100人必要というでしょう。「やりたくはない」けど「もの凄く重要」な仕事は確かに存在するのです。

もし、皆が自分の好きなことだけをやり続けたら、トイレ掃除のような仕事には誰も手を付けず、多くの人が困り果て、世界は機能しなくなるのです。

組織の中にも「誰もやりたくないこと」は存在する

会社であれ、NGOであれ、どんな組織においても「やりたくない仕事」は存在します。

先ほど紹介したトイレの掃除をはじめ、心地よく働く環境を作るために不可欠な「見えにくい仕事」は必ずあります。

では、この仕事を誰がやっているのか?

もちろん、ルールを決めて皆で分割している会社もあるでしょう。

ただ、もしそんなルールを決めずに上手く回っているとしたら・・・それは気づいた誰かがずっとやっている可能性が高いです。

少なくとも、前の職場ではそれを当たり前のように実行できている先輩や同期が沢山いました。

「誰もやりたくないことができる」を誰がやるか?

NGOを経営する身として最近思うのは、いかに「自分がやりたい仕事」を人に任せ、「やりたくない仕事」を自分でこなすことができるか、です。

講演会で話した「好きなことをとことんする」という話と矛盾するように聞こえるかもしれませんが、矛盾はしていません。

大切な仲間たちが「好きなことをとことんできる」ようサポートすることが私の仕事の一つであり、それが喜びでもあるからです。

そのためにも会社のトイレ掃除をはじめとした仕事は誰にも譲るつもりはなく、ぜひ仲間達にはその時間を使って、好きなことに打ち込んで欲しいと思う今日この頃です。

若く才能のある仲間達が今の仕事をもっと好きになってもらえるよう、これからも出来る限りのことをしていこうと思います。

@3_wa

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