[1分書評]『ブータン、これでいいのだ』 御手洗瑞子

SPONSORED LINK
1min bhutan

“幸せの国”に行ってみたくないですか?

誰もが臨むことを、20代後半で成し遂げた女性がいます。

名前は御手洗瑞子さん。外資系コンサルタントであった彼女は、“幸せの国”ブータンの初代首相側近として1年間働きました。

国のトップ会合に子供たちとの会話。頭と体すべててで体験した「幸せ」の秘密をご紹介しましょう。



 

 

幸せの鍵1:GHN

Large 2097599615
photo credit: Marina & Enrique via photo pin cc

まず前提として、ブータンは経済豊かな国ではありません。

インドの財政支援に頼っている部分があり、ブータンの人々の平均給料は日本人の10分の1です。

それでも“幸せの国”である理由は、「GHN(国民総幸福伏量)」を国のビジョンにしているからです。

GDPも意識はしつつ、文化の維持などを優先する方針。これを国民全体で推し進めているからこそ、皆が誇りを持っているのです。

 

幸せの鍵2:働き方

Large 5079259790

残業ゼロ、予定は覚えられる範囲のみ。手帳がいらない予定管理をどう思うでしょうか?

もちろん仕事のペースは早くありません。外交でも毎日トラブルのようです・・・が、それでも自分を責め過ぎず、キッパリ割り切って明日を楽しく過ごします。

自分の好きな仕事をしている人が多いことも特徴です。そのため、失業率は高く、汚くキツイ仕事をインドの出稼ぎ労働者に押し付けることもあります。

無理せず、割り切る。これがブータンの「幸せ」な働き方なのです。

 

幸せの鍵:「幸せ」

Large 3383874755
photo credit: brentolson via photo pin cc

インド人出稼ぎ労働者に汚い仕事を任せても、ブータンの人々は胸を張って「幸せ」だと言い切ります。

理由はシンプル。彼らにとって幸せの主語は「家族や友人」であり、大切な人の幸せ(来世)を願うことで自分も幸せになると信じているからです。

日本の人々とは明らかに違う価値観が存在します。

 

もしかしたらこの先、ブータンは経済バブルの崩壊といったダメージを受けるかもしれません。

しかし、人生は一度きりだと自由に楽しく生きる人々を止める権利がどこにありましょう。

ブータンは、これでいいのです。

@3_wa

 

SPONSORED LINK
1min_bhutan