片付けは、ワクワクする空間を作るための楽しいお祭りです。
これは昨日書評にまとめた大ベストセラー『人生がときめく片付けの魔法』に書かれていたことですが、その一歩先について書かれた続編を先日読みました。
もっと丁寧に、もっと深くまで踏み込んだ魔法の片づけ術。その魅力をご紹介しましょう。
「片付け」と「掃除」は全くの別もの
部屋にたまった汚れやホコリを取り去ることは「片付け」とは言いません。これは「掃除」であり、「片付け」とは、モノのあるべき定位置を決めて、そこにモノを収めることを意味します。
自然に発生する汚れの「掃除」に対して、モノの散らかりを直す「片付け」は100%自分の責任です。モノと向き合い、自分と向き合い、言い訳なしの「片付け」を始めましょう。
「ときめくモノ」と「捨てるモノ」の境界線
「今、ときめく」モノを残すのが『片付けの魔法』の原則ですが、「ときめく」には広い意味があります。掃除機のように便利なものは、役に立った時にときめくものです。捨てずに残しましょう。
一方、どうしてもときめかなければ捨ててしまいましょう。一回捨てても致命傷になることは滅多にないです。「あるに越したことはない」ではなく、「なくてもなんとかなる」と心を整理しましょう。
「片付け」に「愛」を加える
本の中では、様々な片づけの実践方法が紹介されていますが、一つ一つの作業に「愛」を感じます。「収納するときは、子供に作るお弁当をイメージ」「モノに思い出を染み込ませる」という考えは、まさに「愛」でしょう。
幼い頃から持っているぬいぐるみのように、大切な人たちと一緒に素敵な時間を過ごして、モノに愛を注いでいきましょう。もちろん別れはありますが、愛した記憶がずっと残ります。これが「ときめく」モノとの付き合い方です。
モノとの付き合い方を変えることで、人生はときめき、もっと自分を好きになることができます。人生を変える片づけ術、今から始めてみませんか?
今回のカギ
前作とは異なり「2」では、イラストが豊富にあり、実践的な片づけ術をたくさん学べました。衣類のたたみ方や小物の整理の方法などは必見でしょう。
今回のカギは、
■上手い人の片づけ術をどんどん真似して盗もう!
です。
本の序盤で、片づけをする前に「理想の部屋の写真1枚」を持つことのススメが書かれていました。自分の理想に近い部屋を真似し、本のイラストを真似すれば、片づけ術はどんどん磨かれるでしょう。
ベストセラーの前作に負けない良本!良かったらぜひご覧くださいませ。