悪い習慣、そのままにしていませんか?
タバコ、飲酒、暴食、朝寝坊。悪い習慣は変えようとしてもなかなか直りません。無理に直そうとしてかえって悪化することだってあります。
アメリカで大ヒットした名著『習慣の力』では、本の冒頭で悪い習慣との向き合い方が書かれています。知っているようで知らない、習慣の力についてお伝えしましょう。
習慣の力は全体の4割
「4割」が何を指すか分かりますか?私たち人間の活動全体のうちの4割という意味です。これだけ見ても人間は習慣によって形づくられた生き物だということが分かるでしょう。
歯を磨くこと、靴を履くこと、一つ一つの何気ない仕草が、実は習慣の力によって支えられていることに気づくのは少ないのではないでしょうか?
幸せや感動をはじめ、あなたにとっての「普通」を作り出す驚異的な習慣の力。まずはこの力の大きさを認めることから始めましょう。
習慣をつくる3つの要素
習慣にはステップが存在します。まずキッカケがあり、ルーティーンが発生し、そのあと報酬が生まれます。
「喫煙」という習慣を例にすると、イライラしてきて(キッカケ)、タバコを吸って(ルーティーン)、落ち着きを得る(報酬)ですね。このように一つ一つの習慣を3つの要素に分けて分析してみましょう。
自分が習慣を直せない原因が徐々に見えてくるのではないでしょうか?
悪い習慣を消すことはできない
これが一番重要です。習慣の力は強大であり、悪い癖を消すことは非常に困難です。しかし、別の習慣に置き換えることならできます。
このとき意識すべきは等価交換が原則であること。たとえば、喫煙を辞めたければ、たばこを吸った時に得られる報酬以上の報酬を設けるか、たばこを吸うキッカケを抑えるための他の取り組みが必要になるのです。
習慣を変えることができるのは、やはり習慣なのです。
今回のカギ
この本は、個人の習慣の話から始まり、会社の運営、そして社会が形成される仕組みについてまで丁寧に解説されており、私はあるメッセージを感じました。
■習慣の力を理解したものが、社会を動かしていく
本旨とは異なるかもしれませんが、習慣の構造を理解し、それを変えていく再現性の高い方法を身に付けた人は、それだけで周りを引っ張っていくリーダーになれるのではないかと思いました。
習慣の力、私もコツコツ磨いていこうと思います。
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