バングラデシュ渡航期⑧ 旅の終わり

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20100202「ものをつくる」

ものをつくる(20100202)

バングラ最終日。

目を覚ましてすぐ、
顔に触れる感触で昨日はベッドで寝ていないことに気づく。

そして眼前に広がる、文字どおり仕事の山を見て、血の気がひいていく。

最終日は忙しくなることが決定した。

次に別れを意識したのは
時計の短針が一周した夜になってからだった。

その間、地球が半周したということはなかなか想像出来なかったが、
もう半周したときはこのバングラにはいないことに気づいた。

工員の皆は未だにテキパキと頑張っていて、
その姿を見るだけで胸が熱くなる。

彼等から、
日本で働く皆さんから、
マザーハウスという会社から、
本当に様々なことを教わった。

挙げればキリがないが、
“ものづくり”に関して、
非常に大切なことを2つ学んだ。

それは、

「ものには想いを込めることができる」

「想いのこもったものは、人を幸せにする」

ということ。

朝のできことだった。
簡単な挨拶ができるようになってから、毎朝必ず挨拶を交わす。
とくにバポンという工員とは仲良くなり、彼は皆を笑わせるムードメーカーで、
俺に対しても笑顔で話しかけてくれた。

そんな彼との会話。

「ミワサン、アッサラームアライクム!(三輪さん、おはよう!)」
「ワライクム アッサラーム!(おはよう!)」
「ミワサン、バロアチェ(三輪さん、元気)?」
「バロアセ!バポン、バロアチェ?(元気だよ!バポンは元気?)」
「アミ バロナイ。。(僕は元気じゃないよ。。)」
「ケノ?(なんで?)」
「アジ ミワサン ジャポン ジャベン(今日、三輪さん 日本に帰っちゃう)」
「・・・。」

そんな彼からミサンガのようなものをもらった。
お金には変えられない、温かいプレゼントだった。

だから、俺も武器用ながら、ものでお礼がしたかった。

持ち合わせていた折り紙と五円玉、ヘンプの糸を使って、プレゼントをつくる。

ありったけの想いを込めて。

五円玉には、これからの縁と幸運を祈って。
折り紙で作った鶴には、彼らの平和と幸せを願って。

彼らの笑顔がこれからも続きますように。
彼らの作るものがもっと多くの人達を笑顔にしますように。

最後、
工員ひとりひとりにプレゼントを渡し、簡単な挨拶と握手する時間をもらった。

彼らの手は固く、
とても温かった。

この温かさを日本に持って帰ります。

 

旅の終わり(20100203)

ほとんどの旅には終わりがある。

そして旅の終わりには2つのことが付き纏う。

旅で出逢った人たちとの別れと、
始まりの場所に戻ることだ。

今回も例外ではなかった。

まず一点目。
別れについて。

今回の別れは前回の旅とは少し違った。
実をいうと、そこまで悲しくはなかった。

まだ関係が続くことを知っているから。
入谷のお店とバングラの工場が繫がっていることを知っているから。
ものを通じて人が繋がることを学んだから。
だから、涙こそ出れど、悲しくはない。

それから、予備校プロジェクトについても同様のことが言える。

“No Need to Come”

場所を問わず教育の機会を均等に掴める仕組みをこれから作ろうとするのに、
日本に帰ったからもう携われない・・・なんて弱音は吐いてはいられない。

だから、これからがむしろ本番なのである。

これに関連して、二点目。

旅の終わりはいつも出発の場所だと僕は思っているが、
そこへ変えると意識することが2つある。

まずは“感謝”
変える場所があるから、
迎えてくれる人がいるからこそ、
安心して旅ができる。

普段は感謝できていないことに、
素直に感謝できる。

2つ目は“始まり”
旅は何のためにあるのか?
こんなことを一週間近く悩み続けたことがある。

まだまだ断定はできそうにないが、
その後の日常を変えるために存在すると今の僕は思っている。

正直なところ、
最初の放浪は日常から逃げるためにした。
けど、それでは駄目なことに気がついた。

だから、二回目の放浪は日常というか、自分と戦うためにした。
自分の嫌なことを認めるところから始まった旅では、
次第に見るもの、感じるものに素直になれるようになっていった。

そしておそらく学生最後となる今回の放浪では、日常を面白くするためにいった。

だからなのかもしれないが、今回の旅ではたくさん笑ったし、笑わせてもらった。
そして笑顔にしたい人が見えてきた。

途上国の農村で、
実りはすれど、
花が咲きそうにない可能性の種。

その種を一つでいいから開花させたい。

日本に帰ったら、やらねばならいことが沢山出来た。
これから毎日がもっと面白くなる気がする。

日常で、再び夢をはじめよう。

 

最後に、

今旅をしている方、
これから旅をする方、
予定はないけど興味のある方、

周りの目や声が気になるかもしれませんが、
旅は間違いなく自分だけのものです。

だからこそ貪欲に、
普段は押し殺してしまいがちの“我がまま”に、
旅を思いっきり楽しんで下さい!!

最後までこの旅行記に付き合って頂き、ありがとうございました。

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