突然ですが、あなたが以前プレゼンテーションをしたときに、どこか足りない配慮はありましたか?自分のプレゼンのどこが駄目だったのか、欠けていたピースは何であったかについて、答えることができますか?
私は恥ずかしながら、以前大学のゼミの授業の時間をお借りして、国際協力に関する講義をさせて頂いた際に使用したスライドは、ほぼ完成形だと思っていました。プレゼンテーションzenから学んだ事を取り入れて、シンプルでストーリー性のあるプレゼン作りを心がけました。そして事前に資料の内容を上司に説明し、OKサインをもらって本番に挑み、実際に参加した学生の皆さんからも好評をいただきました。だから、私のプレゼンに問題点はほとんどないものだと思っていました。
ですが・・・。
今回、たまたま出張で大阪にきた大学時代の親友(現在民間企業勤務の社会人2年目)に、講義内容を再実演したところ、かなり問題点を指摘されました。
私のプレゼンに欠けていた二つの視点
今回、親友から指摘されたポイントは大きく分けて、以下の二つでした。
・まとめ(情報統合)がなくて分かりにくいところがあった。
・もう少し周辺情報(事前情報)が欲しかった。
彼の指摘は実に的確で、私にとって全く見えていなかったポイントでした。その後、彼と相談しながらプレゼン資料をブラッシュアップしましたが、二つの視点が欠けていたことが分かりました。
ターゲットのことを正しく把握する
まず、誰に対してプレゼンをしているのか、この把握に時間をかけるべきでした。相手がどの程度の関心と知識を持っているのか?どんな課題を抱えていて、自分のプレゼンに何を期待しているのか?このことをきちんと考え、総論としてのまとめではなく、プレゼン視聴者(特定の人たち)に向けたまとめをつくる事で、プレゼンの質が上がる事が分かりました。
削りすぎてにも注意すべきである
こちらは更に要注意すべきポイントでした。シンプルにしようと思いすぎて説明が必要な情報まで削ってしまっていたのです。今回はかなり悩んで情報量を少なくし、上司にも許可をもらっていたので自信があったのですが、おもわぬところで大事な情報が欠けている事に気がつきました。
他流試合という解決方法
では、上記2つの課題をプレゼン本番までに解決するには何をしたら良いのでしょうか?私は、今回の経験から他流試合が非常に効果的でないかと思いました。
自分の講義を以前聞いた事がある人や、講義の内容自体に精通している人に対してプレゼン練習をすると、不足している情報などが見落とされやすくなります。そこで、新しい視点で自分のプレゼンを異なる角度から見てもらうと、今回のようにこれまで気づかなかった新しい発見があるのです。
特に、今回のプレゼン視聴者であった大学からの友人は、現在全く別の業界で頑張っていることもあり、指摘の内容もプレゼン自体に求めるものも、自分の予想から大きく外れていました。
見落としがちな問題に見つけるために、あえて全く別の角度からアドバイスがもらえる他流試合を事前に行うことの重要性を学びました。
あとがき
今回のプレゼン練習のきっかけは、『シンプル・プレゼン』という本&DVDを見たことでした。著者のガーさんが、あらゆる日常のシーンから学びを得ている姿勢に感動するとともに、他流試合の重要性と面白さを同時に学びました。
これからもぜひ色んな人と他流試合をしていきたいです!
※シンプル・プレゼンは、これまでのプレゼンの悩みを一掃してくれる超お勧め本です。もしプレゼンやコミュニケーションに不安のある方は、ぜひご購読ください。