「義足の女性」と聞いて、どんな女性をイメージしますか?
正直に申しあげます。私は「かわいそうだ」と思っておりました。
そんなイメージを綺麗に壊してくれたのが、義足の女優、エイミー・マレンさん。
10分間でほぼ全ての聴衆を、義足の虜にしたプレゼンテーションをご紹介します。
大人が変えた、子供の心
エイミーさんは、生まれてすぐに膝下を切断する必要があり、幼い頃から義足と共に生きてきました。
幼い頃は平和でした。子供たちは偏見なく彼女を受け入れ、彼女も普通に接していました。
それを変えてしまったのは大人たち。「かわいそうだから、じろじろ見ないように」という言葉が子供たちに伝染し、彼女の周りに冷たい壁を作りました。
大人によって、彼女は「障害者」になったのです。
TEDが変えた、女性の人生
彼女の人生が変わったキッカケは、TEDでした。
10年以上前に参加したTEDで、チーターの後ろ脚をモデルに作られた短距離装用のカーボン義足と出会います。
機能的で美しい義足は、彼女の人生を劇的に変えました。
世界トップのアスリートになり、雑誌の表紙を飾る女優になったのです。
女性が変えた、義足の魅力
エイミーさんは「義足は個性の象徴」と表現します。
12組の脚でを彼女は洋服のように使い分け、背の高さすら調整しています。
「友達から、”背を変えられるなんてずるいわ”と言われたの」と満面の笑みで、義足の魅力を楽しそうに語るエイミーさん。
その曇りのない笑顔と義足の虜になった人は、私だけではないでしょう。
今回のカギ
天地が引っくり返るような、衝撃と感動のあるプレゼンでした。
特に心に刺さった彼女の言葉(カギ)は、
■ハンディは克服するものではなく、プラスに増幅していくもの
です。
義足をファッションとして捉え、社会は可能性に溢れていることを表現し続けるエイミーさん。素敵なプレゼンテーションでした。
@3_wa
参考動画
約10分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧ください。
エミー・マランス「エミー・マランスと12組の足」
Aimee Mullins: It’s not fair having 12 pairs of legs
▼iPhoneやAndroidで見る時は、Youtubeが便利です(こちらは字幕なし)。
[1分TED]について
「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」
そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。
NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそれでは、これからも楽しいTEDライフを!
@3_wa