有ることが難しいから「有難う」。謝るほど感じるから「感謝」。漢字の意味って奥が深い。

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@3_waです。最近、バングラデシュからやって来た友人から漢字の意味をよく聞かれます。

みなさんもご存知の通り、漢字には一つ一つの語彙に意味があり、2つ合わせると更に深い意味を持つようになります。

今回は、海外の人たちにもぜひ知ってほしい、私の大好きな2組の漢字をご紹介します。

 

滅多にない出来事に対して「有難う」

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「ありがとう」は漢字にすると、「有難う」です。

有ることが難しい、つまり滅多にないような出来事に対して発する言葉です。少し事例を紹介しましょう。

富士山に登山したときの話です。体調がすぐれない中での登山は本当に厳しいもので、9合目まで登ったときは満身創痍でした。

それでも何とか登り切り、ご来光を目の当たりにしたときに「ありがとう」と心の中で叫んだことをハッキリ覚えています。

「ありがとう」は決して太陽だけに向けた言葉ではありませんでした。登り切った自分の身体に対して、支えてくれた周りの人に対して、産んでくれた親も頭に対しても届けたい言葉でした。

温かい繋がりと、そこに至るまでかかった大切な時間があるからこそ、「有難う」という言葉は自然に出るのでしょう。

 

お詫びとお礼の混ざった「感謝」

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「ありがとう」と似た意味を持つ「感謝」という漢字ですが・・・この漢字に違和感を持ったことはありませんか?

謝るを感じる、どういうことなのか当時小学生だった私には理解できませんでした。

ただ、最近『謝男(シャーマン)』というマンガを読んで、自分なりに整理がつきました。お詫びとお礼の垣根はほとんどないことに気づいたのです。

例えばですが、忙しい中で相談にのってくれた人対して、申し訳ないという気持ちと、嬉しい気持ちが同時に湧き出てくることってありませんか?

謝るほどに感じることは、意外と日常的な出来事なのです。

ちょっとした後悔と、ちょっとした幸せが一緒に存在するからこそ、「感謝」という言葉があるのだと思いました。

 

今回のカギ

いかがでしょう?どちらの言葉も日本人らしい言葉だと私は思っており、海外の友人に自信を持って伝えました。

最後にもう一つだけ大切なことを。

■「有難う」と「感謝」は、どちらも自分と周りを前に進める言葉

です。

「有難う」や「感謝」は、忙しくなったり、辛くなったりすると、なぜか使えなくなってしまうものです。

そんな時こそ、積極的に2つの言葉を使うよう心がけ、自分も周りも一緒に前に進んでいけたらと思います。

「いつも感謝しています」
「本当に有難う」

@3_wa

 

関連本

上で紹介した『謝男(シャーマン)』は、『バキ』で有名な板垣さんの新作漫画です。

独特な世界観溢れる世界初の「土下座マンガ」であり、昨年衝撃を受けました。いろんな意味でおススメです。良かったらぜひ。

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