人は、愚か者です。
「ダイエットが続かない」
「大切なことを覚えられない」
「家計簿をつけるのが面倒くさい」
こんな愚かな自分を変えるシンプルな方法、それが「ライフログ」です。
ライフログとは、日々の行動を記録すること。ただそれだけですが、全てを記録することはとても困難な作業でした。スマートフォンが普及するまでは。
スマートフォンは記録するためのハードルを極限まで下げます。写真、メモ、音声、あらゆる記録を簡単にできるようになりました。圧倒的な量を、一切風化させずに。
誰でもすぐ始めることができるライフログ。今回は『記録するだけでうまくいく』の本を参考に、ライフログによって人生を変えるための６つの工夫を紹介します。
記録には、意味があります。
日記メモも家計簿も、記録することには必ず意味があります。記録する理由は人の数だけ存在しますが、メリットは大きく６つに分類できます。
記録手段も人それぞれです。ノートを使う方法、カメラを使う方法、スマートフォンを使う方法、すべてにメリットとデメリットがあります。しかし、ツールが重要というわけではありません。
大切なことは記録を続けることと、それを見返し、整理すること。
これにより、いつかは忘れてしまう断片的な記録をトータルにバックアップすることが可能になるのです。
『記録するだけでうまくいく』ではスマートフォン（おもにiPhone）を活用したライフログの手法の紹介がメインになります。お金、ランニング、ダイエット、食事、読書、仕事の６つの分野でどんな記録方法があるのか、要点を絞ってお伝えします。
photo credit: e_walk via photopin cc
私たちの行動の多くはお金がかかります。お金の記録を取れば、自分の行動が分かります。また記録は行動を制限します。「無駄遣いの記録をつけたい」と思う人はいません。
スマートフォンは便利です。お金を支払うと同時にマネーログをつけることができます。 スマホアプリ『CashFlow』を使えば、あらかじめ設定されたカテゴリから選択することができ、ログをつけるハードルを下げてくれます。
CashFlow 5.1.0（￥170）
カテゴリ: ファイナンス, ライフスタイル
販売元: Takuya Murakami – 卓弥 Murakami（サイズ: 2.1 MB）
続けるからたまるのではなく、たまるから続けることができる。これがランログの肝です。これまで走った距離が減ることはなく、過去の記録の蓄積は自信とやる気を生み出します。
一人で目標管理できるなら『RunKeeper』を、一人が頑張るのが苦手な人は『Nike+ GPS』を使ってみると良いでしょう。
RunKeeper 2.5.2.0（無料）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, スポーツ
販売元: FitnessKeeper, Inc. – RunKeeper, LLC（サイズ: 11.6 MB）
Nike+ GPS 3.4（￥170）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, スポーツ
販売元: Nike, Inc. – Nike, Inc. (iDP) 1（サイズ: 19.5 MB）
記録をとれば痩せる。岡田斗司夫さんの『レコーディング・ダイエット』です。記録を始めれば無意識で食べることが減ります。記録することが面倒で食べる量を控えることもできます。
「食事」「運動」「体重」の３つを記録するだけでダイエットの成功がグッと近づきます。iPhoneアプリ『カロリー管理』ならゲーム感覚で手軽く始めることが出来、『あすけん』というWEBサービスなら栄養バランスを考えながら無理なく健康的な食事に変えていくことができます。
カロリー管理（痩せるアプリ） 2.7（￥450）
カテゴリ: ヘルスケア／フィットネス, ライフスタイル
販売元: Soohyun Park – SooHyun Park
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食事は人を表します。いつ、誰と、何を食べたか。これだけで一日を振り返ることができます。お金の支出がない日でも、人は必ず食事をとります。だからこそ、フードログはライフログの基本なのです。
iPhoneアプリ『miil』は撮った写真を美味しそうに加工できるだけでなく、他人と記録をシェアする楽しさを教えてくれます。お店のデータを集め、食に関わる環境を記録するのも良いでしょう。
miil 1.3.0（無料）
カテゴリ: 写真／ビデオ, ソーシャルネットワーキング
販売元: FrogApps, Inc. – FrogApps, Inc.（サイズ: 9.4 MB）
読書ログは2種類あります。本の情報の記録と、本の内容の記録です。
本の情報整理は『メディアマーカー』が便利です。オンラインで整理することで、書籍の整理から解放されます。
本の内容を整理するなら『Evernote』がオススメです。タグやノートで整理することで、本から得た知識を収束させることができます。自分だけの本棚と本の要旨をいつでも持ち歩く。これを可能にしたのがスマートフォンです。
メディアマーカー 2.2.0（無料）
カテゴリ: ライフスタイル, ビジネス
販売元: ClickAssist – ClickAssist（サイズ: 1.2 MB）
Evernote 4.1.9（無料）
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Evernote – Evernote（サイズ: 20 MB）
私たちの時間感覚は当てになりません。できると思ったことが時間不足で達成できないことはよくあることです。「べき論」「根性論」はもう不要です。見積もりを立て、記録し続けることで問題が見えてきます。
記録すべきは時間の流れと仕事の中身です。『Toggl』や『TaskChute』など、優れたツールはすでにあります。 「やろうとしたこと」＝「やったこと」に近づくために、まずは正確に記録することから始めましょう。
Toggl Timer 3.3（無料）
カテゴリ: 仕事効率化, ビジネス
販売元: Toggl – Apprise LLC（サイズ: 1.9 MB）
Ver.2が先日リリースされました。無料の旧Ver.もあるので良かったらぜひ！
6つのログに隠れたもう１つのライフログ、それが「思考ログ」です。
ライフログには2種類あります。いつ、どこで、何をしたのかという「事実（客観）」と、その時何を考え、感じたかという「思考（主観）」です。事実の記録は簡単に整理できますが、思考の記録は整理がとても難しいです。しかし、この思考ログこそが大事であると、この本では書かれております。
そしてこれこそ私にとって「思考ログ」の意味するものなのです。
思考ログは、まさにその人個人です。だから、完成することは滅多にないでしょう。しかし、成長していく過程こそが人間らしさであり、たった一つしかない人生なのだと思います。
ライフログによって自分という人を作る、確かにこれは幸せなことでしょう。
photo credit: pamhule via photopin cc
以上が要旨ですが、この本の魅力は何といってもコラムです。
職業も性格も異なる8人のライフログ。ログの取り方も非常に参考になりますが、記録する目的や細かな工夫がとてもユニークなのです。
今回は8人のTwitterアカウントとブログのみ紹介します。どなたも日常からライフログを実践している方なので、ぜひ一度彼らの「ライフログ」な日々をチェックしてみて下さい。
人は、愚か者です。
だから一度に全ての記録を始めることは無理です。少なくとも私の場合は。
なので１つずつ始めることをお勧めします。私は『Zaim』というマネーログアプリを使ってお金の記録を始めました。1月から続けたものの、2月で実行できない時期があったので、もうしばらくお金の記録に集中しようと思います。
１つできたら、次の１つへ。
愚か者は1段ずつ階段を上っていくしかありません。一つ一つの記録が自然にできるようになるまで焦らず良い習慣をしっかり身につけたいです。
Zaim 無料の家計簿＆支出管理 1.2.2（無料）
カテゴリ: ファイナンス, ライフスタイル
販売元: tinymonks – TAKAKO KANSAI（サイズ: 8 MB）
本書は「記録」に焦点を当てた本ですが、「習慣づくり」に焦点を当てた『iPhone習慣術』のという本もお勧めです。本書で触れられなかった「睡眠」や「勉強」の記録方法も詳しく書かれています。
両方とも目的をハッキリさせ、無理なく続けるためにiPhoneなどのスマートフォンを活用することにおいて非常に似ています。
ダメな自分を変えるために、「記録」と「習慣づくり」を絶対身につけます。
もしよかったら、ご一緒に！
@3_wa
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