「自己構築する物をつくる事は可能か?」
Yesと断言できる人は少ないでしょう。
しかし、科学は日々進歩しています。
今回は自己構築するモノづくりの挑戦するスカイラー・ティビッツの物語を紹介しましょう。
当たり前のように自己修復する「モノ」
モノといって想像するのは消費財だと思いますが、イキモノを想像してください。
自然界の生物、たとえば植物は自分で自分を作り上げていきます。
動物が自分の傷を自己修復することも同じです。
自然界には自己構築する「モノ」がたくさん存在しているのです。
自然界の知恵を活かしたMITのモノづくり
水と二酸化炭素から、でんぷんと酸素を作り出す植物。
無駄が少なく、環境にも優しい「モノ」の魅力に注目し、MITで研究を進めるのがティビッツ氏。
彼は事前に入力したプログラムによって、自分を組み立てることができる機械を開発しています。
モノづくりの考え方を根本から覆す新しいモノづくりへの挑戦です。
「モノ」によって未来を変える
プロジェクトはすでに進んでいます。
顕微鏡でしか見えない世界ですが、他の部品と自動で結合して不足を補う「複製」を行う「モノ」はすでに誕生しています。
まだ、小さな世界ですが、未来を変える大きな可能性を秘めていることは間違いありません。
ティビッツ氏はもともと建築家。この自己構築可能なモノによって、新しいデザインが生まれると信じています。
生物の仕組みを応用した、新しいモノづくりのカタチ。
地球にもやさしい、素晴らしい能力を持った機械の開発は今も進んでいるのです。
【感想】前提から疑うことも大切
AかBかという質問を投げられると、ほとんどの人はAかBしか選択肢がないと思います。
ティビッツ氏が選んだのはCという選択肢。これは質問そのものへの疑問とも言えます。
当たり前の日常を疑い、新しい可能性を探す。これは今後もっと意識したいことです。
動画情報
約6分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧ください!
[1分TED]について
「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」
そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。
NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそれでは、これからも楽しいTEDライフを!
@3_wa