「曇った眼鏡が外れた」
本を読み終えた後、こんな感想を持つことがしばしばあります。今まで見てきた世界の色が突然変わって見えるような、そんな本との出会いがこれまでに何度かありました。
今回は、知的生産術について詳しく書かれた人気ブログ「R-Style」の倉下さん(@rashita2)の企画「頭をガツンとやられた5冊の本 #headquake5」に乗って、私の世界観が大きく変わった5つの本をご紹介します。
バッティングの正体
私はいわゆる高校球児だったのですが、なんというか非常に疑い深い高校生でした。「バッドは上から叩け」「後ろ足に全体重を残しておけ」とコーチに言われても、納得できず自分のバッティングスタイルを探し続けていました。
そんな時に出会った1冊。野球をしている全ての方にお勧めしたい、バッティングマニュアル本です。「シンクロ打法」という言葉が今では当たり前になりましたが、間違いなくこの本から広まった考え方です。
また、姉妹書となる『ピッチングの正体』もおススメです。野球というスポーツを見る目がガラリと変わった、大好きなシリーズです。
旅に出ろ!
「大学生は、旅をすべきか?」
私が大学2年生の時に一番悩んだ答えに対して見事な答えを提示してくれた旅人ロバート・ハリス氏。この本と『エグザイルス』というの2冊の本をを読んで半年間のアジア放浪の決心が固まりました。
有名な旅人たちの言葉をヒントに、旅しない理由を一つ一つ取り除いてくれた本。半年間の放浪中もつまづく度にこの本に立ち返り、そしてまた旅を続けました。
この本を読んだ次の日は、本当に世界が変わって見えました。旅の答えが書かれているわけではありませんが、旅を楽しむための種がいっぱい詰まった花壇のような本です。ぜひ一読いただき、自分だけの花を咲かせてください。
プレゼンテーションzen
大学4年生になってから、人前でプレゼンをすることが一気に増えました。その時からTEDや海外の有名なプレゼンテーション動画を見るようになったのですが、素晴らしいプレゼンにはいくつか共通点があるな、と思っていました。
その気づきを一つ一つ手帳に書きこんできたのですが、それら全てが書かれていたのがこの『プレゼンテーションzen』。私の手帳よりも遥かに分かり易く、そして面白く書かれていました。
本全体がプレゼンテーションになっていたのも印象的です。読んでいて、悔しさすら覚えました。
続編『裸のプレゼンター』や『シンプルプレゼン』も名著です。実際のプレゼンテーションが収録されたDVDもついており、ぜひ合わせて読んでいただきたい本。プレゼンテーションの常識を打ち壊す、私のプレゼンバイブルです。
新時代のワークスタイル クラウド「超」活用術
私は社会人になるまで「ライフハック」という言葉を知りませんでした。どちらかと言えばアナログ人間だったのですが、そんな私の生き方が一気に変わったのが、大阪で開かれたiPhoneに振り回されないiPhone活用術セミナー。
今回の企画を立てられた@rashita2さんと、通称「べっくさん」の北真也さん(@beck1240)のお二人から、デジタルツールを使った生活が「いかに楽しいか」を教えてもらいました。
iPhoneやWEBツールに対する考え方がガラリと変わった1日。その日学んだこと(+その後学んだこと)はほとんどこの本の中に詰まっています。
「ゾウ」という言葉を聞いてEvernoteを最初に思い浮かべるようになったのもこの本を読んだ辺りからですね。
愛するということ
先日「何度も読む本とは、自分を映し出す鏡のような存在である。#8Books 」という記事でもご紹介しましたが、私の恋愛観が大きく変わった本。
「愛するということは技術である」
この言葉を聞いて、首を横に振ってしまう方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。愛するという行為をスポーツや勉強のように捉え、「努力し、鍛え、磨くもの」だと整理できたことで、これから実現していきたい生き方が見えてきました。
恋愛のみならず、友人関係や仕事での付き合いに悩んでいる方にもぜひ読んでほしい本。読む度に人間関係を見直すヒントを得る、私の人生相談室です。
今回のカギ
頭をガツンと打たれると、眼鏡が外れてしまいます。
眼鏡が外れると、それまで見えていた景色がぼやけてしまいますが、色鮮やかな世界を裸眼で捉えることで、初めて眼鏡が曇っていたことに気が付きます。
私にとって「ガツンとやられた」は、そういう本です。
モノクロだった世界が突然カラフルになるような、そんな変化を与えてくれる本、皆さんもありますでしょうか?
ぜひ #headquake5 で、ガツンとやられた本を教えてください。