[1分TED] 「本をデザインするのは笑いごとではない・・・なんてね」チップ・キッド

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本を買う時に何を基準にしますか?

本のタイトルを気にする人もいれば、本の著者で購入する人もいるでしょう。しかし、意外と影響を受けているが表紙のデザインです。

今回は、村上春樹の『1Q84』やジュラシック・パークの表紙を手掛けたブックデザイナー、チップ・キッドさんが語るデザインの魅力についてご紹介します。

 

デザイナーの仕事は物語の翻訳

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チップさんはデザインを手掛ける上で、まず本の内容を翻訳する必要があると語ります。翻訳とは解釈、すなわち自分の頭の中で、物語全体をイメージとして描いてみることです。

1枚の絵で物語を再現するまでイメージを磨き上げる。これがデザイナーの第一歩です。

 

表紙デザインとは「顔」を作ること

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25年に渡って数々の表紙デザインを手掛けてきたチップさんは、本の表紙を「俳句」に例えます。本の表紙には、その本のエキスがギュッと詰まっているのです。

いくら本の中身(身体)がよくても、「顔」に惹かれなければ読者は本を買ってくれません。チップさんは著者に対して責任を感じながら、表紙を作りあげてきました。1枚のデザインが、その本の運命を決める。そんな真剣勝負を続けてきたのです。

 

デジタルにはない紙の魅力

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チップさんは本の電子化が進んでも、紙の本(表紙)の魅力は変わらないと主張します。

電子書籍は確かに使いやすく、持ち運びやすいメリットがありますが、感覚的な楽しみや、人間らしさまでは表現することができません。

チップさんが作り上げる表紙の魅力のすべてを電子書籍で再現することは不可能であり、紙の本の素晴らしさはこれからもずっと生き続けていくのです。

 

今回のカギ

私は最近電子書籍を積極的に読むようになりましたが、紙の本ならではの魅力は確かに健在だと思います。例えば、雑誌『CasaBRUTUS』の安藤忠雄特集の雑誌の手触りは最高でした(一般的なたとえができなくてすいません・・・)。

チップさんのプレゼンを聞いていてさすがだと思ったことは、決して電子書籍のすべてを否定していない点です。紙の本が大好きで、それを仕事にしている人が電子書籍の素晴らしさを語れるのは素晴らしいと思いました。

■新しい発明の良さを味わいながら、古き良きものも楽しむ

これができたら人生はもっと楽しくなりそうですね。今度本屋に行ったら表紙のデザインを楽しんでみたいと思います。

 

動画情報

チップ・キッド 「笑い事ではないけど笑える本のデザインの話」
Chip Kidd: Designing books is no laughing matter. OK, it is.

※iPhone/Android等スマートフォンからはこちらの動画をご覧下さい↓

 

[1分TED]について

「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」

そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。

NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。

スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン

それでは、これからも楽しいTEDライフを!

@3_wa

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