「おふくろの味」
という言葉を聞くとお腹が空くのは私だけでしょうか?
ふとした時に恋しくなる味で、関西出張の帰りに実家・静岡に立ち寄ったのも、単純に母の手料理を食べたくなったからでした。
母の料理がうまい理由
「どうして母の手料理はこんなにも美味いのか?」
一人暮らしを始めて10年近く立ちますが、実家に帰省する度にそんなことを思います。
いくつかのレシピを教わり、実際に何度か作ってみましたが、やはり何かが違いました。
包丁さばきや火加減など、多少の違いはありますが、基本的な料理手順は変わりません。一体何が違うのでしょう?
「今晩は何が食べたい?」
母からの何気ない質問で、あることに気がつきました。
「あ〜、母は自分のことを考えながら料理していたんだ」
ここに大きな差がありました。
仕事で成果を出すコツとの共通点
仕事に没頭していると、ついつい忘れてしまうことがあります。
それは「誰のために働いているか」ということ。仕事の効率化や営業数字目標などに目が向き、誰を笑顔にしているのか頭から離れてしまっていることがあるのです。
私自身、NGOの経営者になってからというもの、誰のために働いているのか、分からなくなることがありました。以前読んだ日経ビジネスオンラインのEvernoteのCEOフィル・リービン氏へのインタビュー記事を思い出します。
スタートアップ(ベンチャー)を起業してCEOになってみると、実は自分以外が全員ボスのように感じられるものです。
(悪いこと言わないから、会社なんて始めるべきではありません:日経ビジネスオンライン)
今ならこの意味がよく分かる気がします。周りにいる全ての人のために働いているような気分になり、最初はハッキリと描くことができていた「誰か」の顔が思い浮かばないようになってきていました。
これでは満足のいく「成果」は出ないでしょう。
今の私に足りないものは、母の手料理には確かにあった、笑顔にしたい人のイメージ(=仕事の成果目標)でした。
イメージするのはたった一人でいい
「世界中の子どもたちを笑顔に」
これは今も昔も変わらない私の夢であり、今の仕事もこの夢に繋がっていると信じています。
ただ、最近思うのは、笑顔にしたい人のイメージが強い時ほど、個人としてもチームとしてもパワーが出るということ。
組織が成長してくれば、笑顔にしたい人は当然増えてきます。ただ、その分組織のチカラが分散する危険性もあり、ここは慎重に中心となる顧客を描かなければなりません。
イメージするのは、たった一人でいいはず。
このことを忘れず、これから仕事に取り組んでいこうと思います。
良かったら、ぜひご一緒に!