EVとロケットの革命児、イーロン・マスク氏へのインタビューから学んだNGO経営3つのコツ

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Elon musk lesson3
photo credit: OnInnovation via photopin cc

「イーロン・マスク」という人物をご存知でしょうか?

EV(電気自動車)のテスラ・モーターズ、宇宙ベンチャーのスペースXを牽引する、世界で最も注目されるベンチャー経営者と言われています。

先日、日経ビジネスオンラインでイーロン・マスク氏へのインタビューが紹介されていました。

世界に役立たないなら、会社の存在意義はない:日経ビジネスオンライン

胸に刺さるメッセージが多く、備忘録もかねて学んだことをご紹介します。

競争激化は大歓迎

マスク氏は、大量生産のノウハウを持っている大手自動車メーカーがEV業界に進出することについて、以下のように「心配してない」と語っています。

あまり心配していません。当社の自動車市場におけるシェアは非常に小さく、自動車大手と共存できると思っています。最終的に自動車大手がテスラよりも優れたEVを生産できるようになれば、テスラは存在する必要はありません。優れたEVを作っている限り、テスラの存在意義があるのです。

 しかし私は自動車大手とEVで激しく競争することを心から望んでいます。なぜなら、それはEVの販売台数が増え、技術がより進化することを意味するからです。

競争が技術を進化させること、それによって社会全体がより良い方向に変わっていくことを願うマスク氏。これは私たちNGO関係者がもっと見習わなければならない姿勢でしょう。

NGOにいるからこそ、どれだけの人たちにリーチで来ているか競争意識を持ってスピードや質の向上に努め、社会全体を良くするために他社をいかに巻き込んでインパクトを最大化できるか、これからもっと意識していきます。

どんな社員よりも愛と知識を持つ

アップルのスティーブ・ジョブズ氏との違いについて、マスク氏は自身のことを「筋金入りのエンジニア」だと主張し、エンジニアや科学者としての側面が強いとその違いを説明します。

また、スペースXやテスラでの自身の役割についても、以下の発言の通り、技術開発や設計の詳細な部分までかなり口を出しているようです。

私は丸一日続くような設計ミーティングが本当に楽しみです。テスラの場合、デザインスタジオに行って、全ての多くの細かなディテールを見て、クルマを可能な限り完璧なものにしようとしています。クルマを見るたびに、すべての点に関して、もっと直していいものにしたいと思ってしまいます。私は両社で働くどんな社員よりも、ロケットやEVについて知っていると自負しています。

これはもう「愛」と言ってよいでしょう。

自分たちの開発している製品が大好きで、だからこそ誰よりも製品を良くするための方法を考えています。

もちろん1日2日で身に付くような知識ではないでしょう。では、どうやってこう言い切れるだけの知識を身につけたのか?そのヒントは以下の動画の中にあります。

「週40時間働けば1年かかる仕事が、週100時間働けば4ヶ月で達成できる」

そんな単純反比例の関係にならないとは思いますが、努力の総量を増やすだけで解決できる課題は意外と多いはずです。

日本では「ホワイト経営」と名を打って労働時間の短縮を図っている一方、世界屈指の起業家が満面の笑みでこうインタビューに答えていることに、何とも言えない焦りを感じました。

貧乏も逆境もモットーを貫く力になる

インタビューの最後では、マスク氏がいかにして貧乏な生活を乗り越えたか、会社の謝金をはじめとした逆境をどう乗り越えたのかについて語っています。

暗闇のような日々の中で、絶望は、頑張ろうという強烈なモチベーションにつながります。もしあなたの会社が大きな借金を抱えているなら、それは強いやる気にもなります。

 私は単純な成長だけを目的に企業を成長させようとは思っていません。会社の成長よりもEVをもっと普及させることの方がはるかに重要です。それが世界にとって良いことだからです。株価うんぬんは関係ありません。「私たちは世界に役立つことをしている」。それが一番大事で、それこそが私のモットーです。

少し引用が長くなりましたが、その一言一言に想いの強さを感じます。

世界に役立つことはきっと簡単なことではありません。特に誰もやったことのない挑戦であれば、その道は暗く、何かを失うこともきっとあるでしょう。

ただ、それでも一番大切なこと「社会に役立つ」ことからブレず、想いを貫いていく姿勢は絶対に忘れずにいきたいです。

まとめ

私はNGOの経営に携わっていますが、日々「これでいいのか?」と壁にぶつかる毎日です。

自分たちの団体の競争優位性は?経営者としてあるべき姿とは?一番大切にしなければならないことは何か?

そういった悩みを見事に打ち抜いてくれたインタビューでした。これから何をすべきかハッキリ見えてきたがします。

ちなみに、イーロン・マスク氏のこれまでの歩みがまとまった本がKindleで99円で販売されていました。早速購入し、これから読んでみようと思います。

良かったら、ぜひご一緒に!

@3_wa

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