「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きているんだ!」
有名なセリフですね。踊る大捜査線The Movieで話題となった名言です。
当時大学生だった私の胸にも刺さりましたが、社会人になると尚更心に響きました。今回は、そんな踊る大捜査線の劇場版最終作を見たので感想を。
ネタバレは、なしです。
何はともあれ「現場力」
事件も、事件を解くカギも、やはり会議室の中にはありません。
現場にこそ問題が眠っており、その問題を解決する糸口もやはり現場にあるものです。
踊る大捜査線の主人公、青島(警部補)は常に現場の最前線にいます。地元と、地元の人を愛しているからこそ見える課題や解決策があります。
まずは現場から。きっとどんな会社でも同じことを言われるでしょう。
現場から生まれる「構想力」
現場で成功した経験が蓄積していくと、やがて大きな絵を描けるようになります。
現場で掴んだヒントから、課題解決までの道のりを構想できるようになるのです。
青島の上司、室井(警視監)は会議室にいながら、現場を深くイメージして現場の力を活かした構想を練ります。
構想力は、現場によって磨かれるのです。
現場と構想をつなぐ「発信力」
どんなに深い問題を知っていても、一人で抱え込んでいては解決しません。
どんなに素晴らしい構想があっても声に出さなければ意味がありません。
新しい気づきを与え、希望の光を導く言葉を発信することが必要です。
映画の中では二人とも声を出し続けます。お互いが信頼しあい、本気で声をぶつけあい、周りの人たちを巻き込んでいきます。
前に立つ人も、後ろから支える人も、発信することが重要なのです。
現場を一番に考え、そこから構想を練り、常に声を発信する。
簡単なように見えて実は難しい3つの課題。あなたはいかがでしょう?
今回のカギ
紹介した3つの力を整理しましょう。
「現場力」「構想力」「発信力」
これらは国際協力機構(JICA)職員に求められる力です。
このビジョンを実現させるために、JICA職員に求められるのは、「発信力」、「構想力」、「現場力」という3つの力です。多くの人が協働するプロジェクトを実施していくためには、調整・マネジメント・コミュニケーション能力が必要なのは言うまでもありませんが、それに加えて、現場のニーズに迅速に対応し成果を達成する「現場力」、現場で掴んだニーズを精査・分析し、創造的で実効性の高い解決策や新機軸を導き出す「構想力」、専門知識に基づいて新しい知的価値を創造・発信し、国際援助潮流をリードする「発信力」を職員は身につけなければいけません。
途上国での国際協力であっても、お台場の警察であっても、求められる力の根本は変わらないのでしょう。
3つの力、これからもっと磨いていこうと思います。
@3_wa