ずいぶんと前に読んだ本で、今回はちょっとした理由があって読みました。
理由は“明日(2月6日)ビル=ドレイトンさん、渡邊奈々さん達にお会いできる”からです。
私の就業観、人生観を文字通りチェンジしてくれた本で、
明日お礼を言えるのが楽しみでなりません。
以下、この本の、特に印象に残った箇所と
紹介のあった団体の活動内容になります。
“Social Entrepreneurship(社会起業)”とは?
・「Social(社会福祉)」と「Entrepreneurship(お金儲けのための起業)」の対立する二つの用語を組み合わせた造語
・何かが失われつつある日本人に向いているビジネスのあり方
・一足先に社会の問題や矛盾に気づき、何かを変えたいと思って、内側から輝く光を発している人たちの働き方
このような説明を、著者である渡邊奈々さんが冒頭で述べており、
“自分の将来を形づくる手がかりを模索する人達に何かヒントを提示できれば・・・”
と最後に締めくくられています。
就職活動中にこの本を初めて読みましたが、
まさに奈々さんが意図された「ヒント」を私は確かに掴むことができました。
社会起業家に求められる資質
“~Ship”とつくからには、体系なるものが存在し、
・右脳と左脳の両方が豊かであること
・何らかの社会の矛盾を解消したいという情熱があること
・変革を実現する可能性のあるまったく新しいアイデアを持っていること
・理想的なアイデアを現実にする上で具体的な戦略を持っている
・予期せぬ障害が起きたときでも、即座に頭を切り替えてゴールに向かう柔軟性
が社会起業家に求められる資質とここでは定義されています。
加えて、アショカ財団の代表を勤めるビル=ドレイトンさんは、
・ただの夢想家ではなくて夢を持った行動家
・あきらめず、へこたれず、短期的な達成感がなくても情熱を持続する力がある人
・自身の心身をすべて委ねられるほどの誠実さがある人
を社会起業家と呼ばれる人達に持っていて欲しい要素だと述べられている。
この本を読んで、「社会にはこんな問題があるのか…」と思い知るのと同時に、
「こんな解決方法があるのか!?」と様々な社会起業の方法に気付かされ、
「俺も…」と胸を熱くさせられました。
ちょうど、就職活動中に読んだこともあり、
「何のために生きるのか?」
「誰のために働きたいか?」
を考える非常に良い機会をもらいました。
この本では18人の社会起業家のことが紹介されていますが、
とても全員は書ききれそうにないので、
もし興味があればこの本を読むか、
以下の団体のHPをどうかご覧になって下さい。
あなたの明日が、Changeするかもしれません。
各活動(団体)のHP紹介
●ソーシャル・アントレプレナーの父
アショカ財団/ビル・ドレイトン
http://www.ashoka.org/
●新興市場国を元気づける“中小企業診断士”
エンデヴァー/リンダ・ロッテンバーグ
http://www.endeavor.org/
●ソーシャル・ベンチャーのインキュベーター
アキュメン・ファンド/ジャクリーン・ノヴォグラッツ
http://www.acumenfund.org/
●日本版社会責任投資の伝道者
インテグレックス/秋山をね
http://www.integrex.jp/
●ホームレス専門の敏腕・住宅再生デベロッパー
コモン・グラウンド・コミュニティ/ロザンヌ・ハガティ
http://www.commonground.org/
●難民住宅問題の解決策を募る建築展主宰者
アーキテクチャ・フォー・ヒューマニティ/キャメロン・シンクレア
http://www.architectureforhumanity.org/
●貧者を救う格安医療事業プランナー
プロジェクト・インパクト/デビット・グリーン
http://www.projectimpactusa.org/
●紛争・危険地帯の赤ひげ先生たち
国境なき医師団/アン・フーシャル
http://www.msf.or.jp/
●市民のためのメディア仕掛人
インターニューズ/アネット・マキノ
http://www.internews.org/
●報道を規制する国々の見張り番
国境なき記者団/ローベル・メナール
http://www.rsf.org/
●どん底のエイズ患者を支えるアートセラピスト
ハウジング・ワークス/原田真樹子
http://www.housingworks.org/
●世界最大のフェアトレード認証機関のマーケター
マックスハベラー/ブレヒア・ヴェルマン
http://www.maxhavelaar.ch/
●紛争国家を和解に導くシナリオライター
暫定司法国際センター/アレックス・ボレイン
http://www.ictj.org/
●敵対民族の子どもを集めた交流キャンプのディレクター
シーズ・オブ・ピース/エヴァ・ゴートン
http://www.seedsofpeace.org/
●世界中の人権侵害を暴くメディアプロデューサー
ヒューマン・ライツ・ウォッチ/サマン・ジアザルフィ
http://www.hrw.org/
●子どもたちの転落を防ぐ人権派弁護士
青少年のための法律センター/ニナ・チャーノフ
http://www.jlc.org/
●小児病院に笑いと希望を運ぶピエロたち
ソッコルソ・クラウン/ユリ・オルシャンスキー、ジョバンナ・ペッズーロ
http://www.soccorsoclown.it/
●不登校児向け単位認定型フリースクール校長
スマイルファクトリー/白井智子
http://www.smilefactory.jp/