「自分の色(専門性)は何か?」
社会人であれば、一度は悩んだことがあるでしょう。
個人の情報発信力が強くなり、個性に焦点が当たりやすくなった現代。そんな現代で自分に光を集めるためには、印象的な「色」を持つことが確かに効果的な方法と言えます。
ただし、方法は決して一つではありません。
今回は、そんな「色」をあえて持ちすぎない生き方・働き方を選択されているフリーランスのライター、松岡由希子さんから学んだことをご紹介しましょう。
松岡由希子さんとは?
松岡由希子さん(@boochan)は様々なメディアにて記事を書いているフリーランスのライターです。
greenz.jp、ハフィントンポスト、現代ビジネスなどで記事を書かれており、名前は知らなくても記事を見たことがあるという方はきっと多いはず。
3つのメディアに共通するのは「海外の最先端な情報」や「ソーシャルグッド」といった点であり、それだけでも十分な専門性と言えそうですが、松岡さんの記事の幅はここだけに留まりません。
ライフハックネタに地元・奈良の記事も
松岡さんの記事はずいぶん前から読み出しており、一番記憶の古い記事はこちらです。
海外のユニークなグッドアイデアを度々紹介されていた松岡さん。この頃から楽しく記事を拝見するようになりましたが、以下の記事を読んでビックリしました。
「ライフハック」という言葉を知っている人であれば一度は見たことがあるであろう著名メディアライフハッカー。てっきり同姓同名の方が書いていると思いましたが、どちらも1人の松岡さんが書かれた記事でした。
最近では、roomie(ルーミー)にてポーランドや地元・奈良の記事を書かれる松岡さん。記事の幅の広さに感服しました。
「自分の色を持ちすぎない」という生き方
「どうしてこんなに幅広く記事を書いているのか?」
ずっと気になっていたのですが、先日の関西出張中にようやくお会いすることができ、直接お話を伺ってきました。
greenz.jpのライターをしていた時に、ある誘いを受けてライフハッカーでも記事を書き始めた経緯から、今どんな生活をしているのかまで楽しくお話を伺うことができ、メモの手が止まりませんでしたが、特にチカラを込めて書いたフレーズがこちら。
「自分の色を持ちすぎない」
これはあくまで私が受け取った印象ですが、松岡さんは「○○○といったらこの人!」のようなブランディングをとっていません。むしろ変化を楽しみ、自ら知らない領域に足を踏み込んでいるようにも見えました。
そしてそんな生き方に、強い共感と大きな可能性を感じたのです。
複数の「色」が持つ掛け算という可能性
ずいぶんと前に、こんな記事を書いたことがあります。
2年以上前に書いた記事ですが、「π型の専門性」や「コラボレーションによるイノベーション」という言葉は、最近になってからよく耳にするようになりました。
昨年発売された『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』でも、「専門性の掛け算」の重要性が説かれており、2つ以上の「色」を持つ流れが加速しているような気がします。
こういった文脈において松岡さんの「色を持ちすぎない」という生き方は、言い換えれば掛け算の連続であり、今までにない新しい社会の変え方が生まれる可能性を強く感じました。
この道はやっぱり間違っていなかった
先日、大好きなメディア『MATCHA 』の編集長・鳥井さん(@hirofumi21)から「何か一つ」ではなく「全部含めて」の個性であるという考え方を教えてもらいました。
そして今回、松岡さんの話を伺う中で、一つ確信を持てたことがあります。
好きなことは何でもやり、どんどん幅を広げていく
一つのことに注力すれば、確かに速く目標を実現できることもあるでしょう。ただ、「色」を増やすことで誰も思いつかない方法で社会を寄り良くすることもきっとできるはず。
これまで以上に、好きなことの範囲を広げ、もっと自分の「色」を増やしていきたいと思いました。
良かったら、ぜひご一緒に!