「途上国から世界に通じるブランドを作る」
一人の大学生が抱いた夢は、どこにいっても、笑われ、バカにされました。
他にも、断られ、奪われ、裏切られ、そのたびに涙を流したマザーハウス社長の山口絵理子さん。
それでも歩き続けた女性起業家のストーリーご紹介します。
いじめられっこから柔道全国7位へ
山口さんは小学生のころ、酷いイジメにあいました。
自分に負けたくない。そんな思いから打ち込んだ柔道で全国7位になり、自信と勇気を掴みます。
弱い立場にいる人の気持ちを理解し、がむしゃらに努力をする根性。
この2つが途上国でビジネスをする大きな土台となりました。
アメリカからバングラデシュへ
慶応大学に進学した山口さんは、アメリカの開発銀行で働くチャンスを掴みました。
しかし、憧れの職場で見たものは悲しい現実でした。途上国に一度も行ったことがない人たちが援助政策を検討していたのです。
まずは自分の目で。そう心に誓った彼女は、その足でアジア最貧国に向かいました。
これがバングラデシュとの出会いでした。
独りのチャレンジからマザーハウスへ
「本当に良いものを作って、それを沢山の人に使ってもらいたい」
自分の想いを目標に変え、バングラデシュの麻「ジュート」を使ったバッグづくりを開始しました。
否定批判に交渉決裂。やっと見つけたパートナーたちのまさかの裏切り。パスポートを取られ、工場も奪われました。
「もう辞めよう」と涙が枯れるまで悩みましたが、最後に出した答えは前に進むことでした。
どんな壁にぶつかっても、山口さんは前に進む道を選び続けました。
その後マザーハウスは自前の工場を持ち、日本に直営店を持つことに成功し、今も規模を拡大しています。
裸でも生きる道はまだまだ続いています。
@3_wa