15分は短いですか?それとも長いですか?
退屈な時間は長く楽しい時間は一瞬ですから、人の感覚は当てになりません。
しかし、心構えだけで15分を長く感じることができる、つまり密度の濃い時間にできるとしたら、ぜひ挑戦してみたくなりませんか?
今回紹介する『15分あれば喫茶店に入りなさい。』では、15分の密度をあげるためのノウハウが紹介されていました。
本から学んだ3つのコツをお伝えしましょう。
【1】最初から全力疾走
まず、15分という時間のイメージをつかむクイズです。
突然ですが、15分間でどれだけの文字を(PCで)入力できますか?
人によって差はあると思いますが、1分間に100文字打てる人であれば、15分間で1500文字打てることになります。A4一枚ビッシリ、ブログ1記事分と考えて良いでしょう。
そんなこと実際無理だよ・・・と思った方。
同感です。仕事の企画書を15分で仕上げるのはとても難しいです。
しかし、もし企画書のドラフトがすでに出来上がっていればどうでしょう?もしくは箇条書きの企画書だけでいいならどうでしょう?15分あれば8割近く達成できるのではないですか?
15分の間で実行することを、事前にできる限り明確に決めておくこと。これが一つ目のポイントです。
この本の「はじめに」では、15分でできることがびっしり書かれています。自分が今何をすべきなのか?これを事前に決めておくことが15分を劇的に変える大きな一歩なのです。
【2】8割を意識して転んでも前に進む
次のポイントは、先ほどさりげなく書いた「8割」という数字です。
これも短時間で物事を進める大切なスキルですが、完璧を求めると大抵の人は一度はつまずきます。企画書もブログも同じことが言えるはずです。
細かな言い回しや、引用元のデータなどを探していたらあっという間に時間は過ぎます。だから、15分しか時間がないことがわかっているなら、自分の頭と言葉で一気に書き上げるのが良いでしょう。
本の中でも「垂直思考」という手法が勧められています。
自分のなかの深いところで思考を進めるの「垂直思考」です。
(via. p19「喫茶店タクティクス」入門)
間違った根拠や引用でも構いません。自分の中で一本の線をまずイメージしてしまうことが大切なのです。完璧をいきなり目指さず、まずは大枠を短時間で描きましょう。
【3】何が何でもゴールする
最後のポイントはゴールすること。これは一番大切なことです。
先ほどスタートダッシュが大切と言いましたが、それ以上にラストスパートが大切です。15分の密度が濃いか薄いかの判断はラスト3分で決まると言って良いでしょう。
イメージしてください。
たとえば、ブログの記事を書いていて盛り上がったところで時間が終わってしまったとしましょう。するとかえって、そのあとの時間が苦痛になるのではないでしょうか?
読書をしていてもそうですが、切りが悪いところで行ったん区切るのはとても危険です。同じ場所に戻るのに時間がかかるだけでなく、中途半端な心の状態で次の行動に移るのはすごくモヤモヤします。
だから、15分がタイムリミットだったら、10分くらい経過したところから終わりを意識して前に進むのです。
たとえば、ブログの下書きであれば、途中の引用や説明を抜いてでも最後の結論だけはまとめ切るのです。
ある段階までは達成したという感覚が15分を充実させる最大のコツなのです。どんなに不完全でも、ゴールテープを切ることを心がけましょう。
まとめ
以上になりますが、最初から最後まで気を緩める暇がないことがわかるのではないでしょうか?電話や他のことに目を向けていたら、15分はすぐに終わってしまいます。
スタートからゴールまで一目散に走り切る。そのための環境づくり=喫茶店に入ることなのです。喫茶店なら落ち着いた状態で、一気に集中することができます。リラックスした環境なら、ひらめくアイデアもあるでしょう。
仮に喫茶店でなくても、自分が落ち着いて集中できるところがあれば問題ありません。15分を自分だけの時間にできる場所があれば、企画書もブログもスムーズに書き進められるはずです。
私は『15分あれば喫茶店に入りなさい。』を読んで、15分の有効な時間の使い方として、本を読むかブログを書くのがいいのではないかと思いました。
特にブログはオススメです。iPhoneもしくはペン1本あれば記事を練ることができます。場所に縛られず、急に生じた15分間でも十分に対応することができます。
今日もあなたにきっと訪れるだろう15分間。あなたなら何をしますか?
一生に一度の15分をぜひ全力で楽しみましょう!
@3_wa