格差って本当に悪いものでしょうか?
直感的に悪いと判断できても、それを証明するデータが身近にありません。
イギリスの公衆衛生学者リチャード・ウィルキンソン氏は、数字(データ)によって、アメリカなど所得格差が大きい国が非常に危ない状態であることを分かり易く説明してくれました。
不都合な事実:アメリカ国内の格差
GDP世界第1位のアメリカは本当に豊かな国といえるでしょうか?
国ごとの所得と寿命のデータを見ても相関関係はありません。
しかし、同じ国の個人レベルで所得と寿命を調べると、そこにははっきりした関係性が見えます。
つまり、アメリカ国内にはしっかりとした「差」が発生してしているのです。
不都合な数字:先進国の幸福度の低さ
経済規模の拡大と国内の経済格差を解消。果たしてどちらが優先課題でしょう?
所得格差の大きな国(例:イギリス)と格差の低い国(例:スウェーデン)とで、幼児死亡率を比較すると所得格差の大きな国の方が死亡率が高いデータが出ます。
つまり、経済成長率と幸福度の相関関係は一概にあるとは言えないのです。
不都合な真実:国内格差の是正へ
幸福度はどうすれば向上するでしょう?
競争は経済を拡大する重要な要素です。
しかし、競争が加速して格差が広がると、周りを信用する気持ちが減り、劣等感が生まれることもあります。
格差の大きな社会では、社会的評価の良否がストレスを生んでいくのです。
もし国民全体の暮らしの質を向上させたければ、絶対的な豊かさより所得格差を目指すべきでしょう。
【感想】説得力をアップする数字
数字やデータのあるプレゼンがいかに大切であるか良くわかる動画でした。
1分では全て紹介できませんでしたが、このプレゼンでは様々な数字やグラフを使って、理論を裏付けています。
答えが何通りにも分かれる議題であるほど、数字による説得が必要なことを改めて学びました。
関連情報
この動画は約17分になります。日本語字幕もありますので、ぜひご覧くださいませ。
[1分TED]について
「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」
そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。
NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそれでは、これからも楽しいTEDライフを!
@3_wa