「自殺」について本気で考えたことはありますか?
1度も考えたことのない人も、ずっと悩んできた人も、ぜひ聞いていただきたいお話しがあります。
自殺未遂者だったジョンを救い出したJD・シュラムさんのストーリーです。
ジョンのストーリー
ジョンの人生は順調でした。所有していたアパートの売却に成功し、安定した職にもついていました。
ただし、これは見た目の話・・・実は、彼は薬物中毒と鬱病に苦しんでいており、耐えきれなくなった彼はついに自殺を試しんだのです。
マンハッタン橋から川に飛び降りましたが、フェリーの乗客に発見されて、奇跡的に救助されました。
これが彼の物語の始まりです。
ジョンは自分の人生をリスタートする決心をしました。
しかし、自殺未遂者への支援体制もほとんどくなく、肉体的にも精神的にも辛い状態が続きました。
支援体制がないために、1度自殺に失敗したほとんどの人は再び自殺を図るという調査結果もありました。
ジョンはどんどん孤独になっていったのです。
JD・シュラムさんのストーリー
シュラムさんはジョンのことを誰よりも知っていました。
なぜなら、シュラムさんはジョン本人だったからです。
シュラムさんはTEDに参加して、はじめて「ジョンの話」をしました。
辛く苦しかったこと、支える支援体制がなかったこと、自分たちが動くべきだと思ったこと。
翌年、シュラムさんは「きっと良くなる」ことを信じて再びTEDの舞台に立ちました。
同じ苦しみを抱える人を勇気づけるために、自殺について語り合い、助けを求めることができる場所をつくるために。
ジョンとシュラムさんの新しい挑戦が始まったのです。
【感想】広める価値があるアイデア
TEDのサブタイトルはIdeas worth spreading。広める価値があるアイデアという意味です。
最先端のテクノロジーの話、斬新なイノベーションの話などユニークなプレゼンテーションが非常に多い一方、シュラムさんのような課題の発信者、共有者がたくさんいることもTEDの魅力です。
目に見えない課題は話し合う価値があり、広める価値が十分にあります。
一人の人生を変えたTEDという舞台。TEDの魅力をまた一つ発見したプレゼンテーションでした。
動画情報
約4分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧くださいませ。
JD・シュラム:自殺未遂者の沈黙を破る
JD Schramm: Break the silence for suicide attempt survivors
※iPhone/Android等スマートフォンからはこちらの動画をご覧ください↓
[1分TED]について
「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」
そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。
NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそれでは、これからも楽しいTEDライフを!
@3_wa