[1分TED]「脳卒中を語る」ジル・ボルティ・テイラー

SPONSORED LINK
Ted stroke of insight

もし明日、脳卒中になり左脳が全く動かなくなったらどうしますか?

「それは素晴らしいこと!」と語るのは、自身が脳卒中になった神経解剖学者のジル・ボルティ・テイラー博士。

脳卒中の先に見た、幸福感あふれる世界をご紹介しましょう。

 

脳学者が脳卒中に

Ted stroke of insight1

総合失調症という病気を抱える兄を支えるために、ハーバードで脳の研究に打ち込んでいたテイラー博士。

非常に充実した日々を送っていた1996年のある朝、彼女は脳卒中に襲われました。

左脳の血管が破裂し、右半身と左脳の機能が失われていったのです。

 

左脳と右脳の違い

Ted stroke of insight2

左脳と右脳では役割が全く異なります。別人格といって良いほどです。

左脳は非常に理論的で、過去の事象を整理して未来を予測することができます。

一方、右脳は直感的。時間の中心は今であり、世界と一体化する感覚を得ることができます。

普段は左脳の力に頼りがちな人間ですが、脳卒中になりテイラー博士は右脳の力を感じ取りました。

 

右脳の素晴らしさ

Ted stroke of insight3

テイラー博士は科学者ならではの視点で、脳卒中になった自分の経験談(観察談)を語ってくれました。

左脳の緊急信号、犬のように鳴くことしかできない口、動かない右半身、倒れてから救急車を呼ぶまでの出来事を細かく描き出します。

九死に一生の経験の中で、彼女が特に力を入れて話したのは、右脳が導く幸福感にあふれた世界の素晴らしさでした。

世界と一つになるような、宇宙とつながるような、素敵な体験を与えてくれた右脳の力。

 
そんな右脳の可能性をもっと多くの人に届けたい。そうすれば世界はもっと平和になるはず。

彼女は新しいミッションをもって、右脳の世界を発信し続けています。

 

今回のカギ

プレゼンの中で衝撃だったのは、彼女が脳卒中になったとき「Great!(すごいぞ!)」と思ったことです。

自分の脳を研究できる喜びにも近い声。彼女は自分の身に起きた出来事を不幸だとは一言も言いませんでした。

もちろん生活は困難になったでしょう。しかし、自分が幸せかどうか判断するのは、あくまで自分自身です。

今回のカギは、

■大切なのは心のあり方

だということです。

右脳の力を引き出すのには時間がかかりそうですが、まずは心の在り方から変えていきたい。こんな感想を頂いたプレゼンテーションでした。

 

動画情報

約19分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧くださいませ。

ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作
Jill Bolte Taylor’s stroke of insight

※iPhone/Android等スマートフォンからはこちらの動画をご覧下さい↓

 

[1分TED]について

「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」

そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。

NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。

スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンライン

それでは、これからも楽しいTEDライフを!

@3_wa

SPONSORED LINK
[1分TED]「脳卒中を語る」ジル・ボルティ・テイラー