
先週から読み直している『読書は1冊のノートにまとめなさい』。昨年一度読んだので、これが2回目になります。
この本で一番強調されていたのは「インストールリーディング」。あとがきで分かりやすく書かれていますが、読んだ内容を確実にインストールして自分のものにする方法の紹介になります。
この本を読み返しながら、本から学んだことを実践できているか確認しました。その内ある程度実践できていたことがとても嬉しかったのですが、実践を重ねるうちに自分だけの方法論ができていることに気がづきました。
そこでふと思ったのがインストールの先にある「アップデート」です。今回は本の書評に加え、自分なりのアレンジを加えた読書法「アップデートリーディング」について紹介します。
インストールとアップデート
インストールは通常、アプリケーションソフトをPCに導入するときに使われる単語です。PCという体に新しい機能を付け加える、これがインストールです。ただし、インストールしたソフトは完全ではありません。バグを修正したり、新しい機能を加えたり、アップデートして徐々に進化していきます。
これ、読書も同じことが言えるのではないでしょうか?
本の内容を完全に自得すれば確かに生活は変わるでしょう。しかし、一冊の本が誰にとっても役に立つわけではありません。自分にしかない解釈、自分に合ったアレンジを加えることで、初めて本は自分の一部になるといえるのではないでしょうか?そう考えると、インストールは始まりです。アップデートこそが要です。
今回は本で紹介されている「探す」「買う」「読む」「活用する」の4つのカテゴリーにおいて、私がどのようなアップデートをしたかご紹介します。
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「探す」をアップデートする
インプット→本にアンテナを張る
やみくもに本を読まない。とても大切なことです。
どんな本が良いのか見抜くためにはある程度の情報量が必要です。そのため普段から本に関するアンテナを張るべきです。出版社のPR紙、まとめ本、メルマガ、沢山の手法を用いて自分が欲しい&必要な本を引き込みましょう。
アップデート→人にアンテナを張る
検索だけでは限界があります。Googleで「良本」と検索すると1900万件以上ヒットします。自分が欲しい情報にたどり着きやすい方法、それが「人」にアンテナを張る手法です。
SNSなら自分と同じ趣味を持った人と簡単に繋がります。そんな彼らと意見を交換し、本を紹介しあえれば、欲しい情報はきっと手に入るでしょう。メディアマーカーやブクログなら、同じ興味を持った人の本棚まで調べることができます。


カテゴリ: ライフスタイル, ビジネス
販売元: ClickAssist – ClickAssist(サイズ: 1.2 MB)
ブクログ 2.9.8(無料)
カテゴリ: ライフスタイル, ブック
販売元: paperboy&co. Inc. – paperboy&co. Inc.(サイズ: 3.9 MB)
「買う」をアップデートする
インプット→買う手段を知る
本を買う方法は沢山あります。
本の名前か著者が分かっていれば大概の本はネットで見つけることが出来ます。Amazonに加え、セブンアンドワイなら、送料無料でコンビニ引き取りをすることもできます。本屋では新しい本との出会いを楽しむことができ、場面によって買い方を変えると効率的です。
アップデート→買わない手段を知る
本は買わない方法も沢山あります。
まずは図書館。近くの図書館の場所、本の有無などiPhoneアプリで簡単に検索できるようになりました。また、交換も優れた手段です。みんなの物々交換なら簡単に本を交換することが出来ます。シェアはこれからの大きなテーマになりそうです。
図書館日和 1.2.3(無料)
カテゴリ: ライフスタイル, ブック
販売元: hiKnowledge Software – Hiroto Kusuda(サイズ: 3.3 MB)
Libron 1.0.2(無料)
カテゴリ: ユーティリティ, ブック
販売元: Tsukurusha, LLC – Tsukurusha, LLC(サイズ: 2.7 MB)
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「読む」をアップデートする
インプット→読書でねぎま式メモする
ねぎま式メモなら、本を確実にインストールできます。
「○得た情報→☆考えたこと→○印象的な発言→☆疑問→○得た情報→☆気づいたこと」というように、「主観」と「客観」を互いちがいに書いていくねぎま式メモ。対話をしながら読書することで、本の内容は腑に落ちていきます。
アップデート→読書以外でもねぎま式メモする
ハッキリ言って「ねぎま式メモ」は最高です。しっかりメモできていれば、マインドマップよりも再現性は高く、振り返るとき本当に役立ちます。
優れた手段は他に活かさない理由はありません。ニュースやブログを読む時も積極的に活用すべきです。オススメは以前紹介したReeder×Evernoteの「ねぎま式クリップ」。普段の情報収集から、会議のメモ等、あらゆる場面でねぎま式メモを活用しましょう。


カテゴリ: ニュース
販売元: Silvio Rizzi – Silvio Rizzi(サイズ: 4 MB)
Evernote 4.1.9(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: Evernote – Evernote(サイズ: 20 MB)
全てのバージョンの評価: (25,118件の評価)
「活用する」をアップデートする
インプット→ノートを活かす
全ての情報は一元化することがベストです。
A6サイズのノートならいつでも持ち歩き、すぐにメモ&振り返りできます。昔のノートも見出しだけデジタル化していればすぐに検索できます。一つにまとめることでどこに閉まったか忘れることがなくなります。
アップデート→エバーノートを活かす
Evernoteなら全てをメモできます。
重さはなく、A6より更に小さなスマートフォンで持ち歩けます。収納できるデータ量はノートとの比にならず、検索もしやすいです。もちろん筆感などは残せませんが、音声や動画だって残すことができます。
大切なのは慣れることです。小さな頃から手に馴染んできたペンとノートから少し離れ、Evernoteにメモする習慣をつけましょう。FastEverやFastEver snapなら簡単にメモできます。アナログの良さをきちんと理解した上で、デジタルと上手く付き合う。これが今後の大きな課題です。


カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: rakko entertainment – rakko entertainment(サイズ: 1.3 MB)
FastEver Snap 1.6.4(¥170)
カテゴリ: 仕事効率化, 写真/ビデオ
販売元: rakko entertainment – rakko entertainment(サイズ: 2 MB)
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まとめ:アップデートリーディングとは?
アップデートとインストールの違いはなんでしょう?私は3つの違いがあると思います。
守と破
空手には「守破離」という言葉があります。まず型を守り、そこを破ることで自分なりの型を見つけ、既存の型から離れていく。これが「守破離」です。
読書もまずは「守」が大切です。『バカの壁』にも書かれていますとおり、吸収する意欲がなければ本の要旨は掴めません。
しかし、吸収した後に待っているものは「破」です。本の内容が実践できたらもう一度「疑う」ことも大切です。変化を恐れないこと。これがアップデートです。
時間
空手も読書も同じことが言えますが、放っておくと得たものは錆びついていきます。どんなに良いツールをインストールをしても、定期的なメンテナンスをしなければいざというときに動きません。たまにでいいから、きちんとアップデートをする。これがツールを機能させる最良の手段でしょう。
アップデートの手段としてはブログがお勧めです。ある程度まとまった言葉で、錆びつきそうなツールをよみがえらせる。同じ本について何度も書評を更新していくような読後術をもっと意識したいです。
組み合わせ
アップデートを効率的にするには、他の要素を組み合わせることが一番でしょう。たとえば、『読書は1冊〜』からインストールした知識をアップデートしたければ、他の読書本と組み合わせてみるのが効果的でしょう。
本以外にでお勧めしたいのは自分の経験との組み合わせです。時間が立つにつれて経験も変わってきますし、本の見え方も変わってくるでしょう。世界に一つだけしかないアップデートの方法、それが自分との掛け合わせなのです。
以上、インストールリーディングの先にあるアップデートリーディングの紹介でした。
昔大好きだった本がもっと好きに。
昔役立った本がもっと役に立つように。
そんなアップデートをぜひ楽しみましょう。
参考
今回は自分なりの実践方法の紹介がメインとなりましたが、本の詳細については下の記事で詳しく書かれています。良かったらご参照ください。
一冊一冊の書評が非常に丁寧で充実しています。今回も参考にさせて頂きました。
こちらも参考になるまとめ。まとめ方が「ねぎま式メモ」そのものです。こういう書評も面白いですね。
また、この本の著者奥野さんは他にもA6サイズの100円ノートを活用した様々な方法論を展開しています。良かったら他の本も合わせてどうぞ↓
@3_wa