伝える力、磨いていますか?
前回紹介した“話す力”に加えて、ぜひ身につけたい“書く力”。今回はベストセラー『伝える力』から、“書く力”を磨く方法の紹介です。
とっておきの「型」を身に付ける
ビジネス文書の基本フォーマットはもちろん覚えるべきですが、一歩先を行く「緩やかな演繹法」の型もぜひ覚えましょう。
最初にある程度の仮説を立てて、実践結果から検証する演繹法。仮説がずれたとしても土台があるから方向性をすぐに修正できます。
こういった優れた「型」を身に付けることで調査や分析の質も上がります。レベルの高い「型」をしっかり身につけましょう。
チェックする力を鍛える
一度仕上げた文書をチェックしていますか?ここが差の出るポイントです。
一晩文書を寝かせたり、音読することで見落としやすいミスを減らす努力が大切です。
また、上司や先輩にチェックしてもらうのが一番ですが、もし見てなくても「第三者」になりきって自分の文書をチェックしましょう。
「もう一人の自分」の視点を持つことができるか。ここが分かれ道です。
タブーを理解する
意外と知らない人が多いビジネス文書のタブー。例を3つほど紹介します。
まずカタカナの乱用は控えましょう。通じない人の方が多いです。
接続詞も控えるべきです。「そして」「ところで」「さて」は多くの場合省略できますし、順接の「が」は相手を混乱させることがあります。
「いづれにしても」は絶対に避けるべきワード。前の文脈をすべて否定してしまう言葉です。
以上、少しの工夫で“書く力”はグッと向上します。ぜひ今日から実践を!
今回のカギ
“書く力”を磨く今回のカギは、
■最初に仮説をつくる緩やかな演繹法の型を身につけるべし
■第三者の視点を持って、異なる角度から文書をチェックするべし
■接続詞やカタカナの乱用といった文書のタブーを理解するべし
の3つです。
“書く力”も“話す力”も実践なしには身につきません。私もブログのアウトプットをベースにしっかり『伝える力』を磨いていきたいです。
@3_wa
関連する本
文章力を磨くのであれば以下の本がオススメです。
凡庸さは恥!『誰も教えてくれない人を動かす文章術(講談社)』 斉藤孝[1分書評] | みんなの扉を開くカギ