一昨日、『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士が亡くなったというニュースを耳にしました。
個人的にはApple創設者のスティーブ・ジョブス氏が亡くなった時と同じくらいショックです。
ジョブス氏が携帯電話を再発明した経営者なら、コヴィー博士は人材育成を再定義した先生です。
今回は、コヴィー博士の『7つの習慣』から学んだ7つのことをご紹介します。
『7つの習慣』とは?
『7つの習慣』は38カ国語で出版され、合計2000万部以上販売されたベストセラーです。
2008年の『プレジデント』誌『どの本&著者が一番役立つか』という特集の1位に選出されました。
そんな『7つの習慣』で紹介されている習慣7つは下の通りです。
第一の習慣 主体性を発揮する
第二の習慣 目的を持って始める
第三の習慣 重要事項を優先する
第四の習慣 Win-Winを考える
第五の習慣 理解してから理解される
第六の習慣 相乗効果を発揮する
第七の習慣 刃を研ぐ
『7つの習慣』は生活を改善するための小技ではなく、人生を豊かにするための行動指針です。
ですから、実践なしにこの本の理解はありえません。
まだまだ私も学び続ける身ですが、本を読んでから変わったと実感できる7つの意識変化(学び)をご紹介します。
『7つの習慣』から学んだ7つのこと
1.ライフハックという言葉に騙させるな!
社会人が効率を上げた先に何があるのか?待っているのは次の仕事でしょう。
わっかの中で走るねずみと同じです。どんなに速度をあげても、同じことを繰り返すだけなのです。
大切なのは枠から出ること。そのために、自分の奥底にある声に耳を傾けるようになりました。
2.死ぬことを考えずに、叶えたい夢は描けない。
スティーブジョブスも言っていました。夢を実現する最大のコツは「死を考える」ことであると。
昨年、交通事故で命を落としそうになったとき、はじめて人生の終わりを肌で感じました。
人は死に近づいている。これを意識することで夢のカタチがハッキリしてきたのです。
3.自分を育てる絶対時間を作る!
『7つの習慣』では「緊急ではないけど重要なこと」にこそ力を入れるべきだと言われています。
緊急度の高い仕事に追われ、どうしても疎かになってしまう夢を温める時間。
この時間を作るには仕組みや仕掛けが必要です。私が毎日ブログを書けるようになったのも仕組みのおかげです。
4.Win-Winとは、全く新しい「第3案」を作ること!
約1年前に発売された雑誌『PRESIDENT』でのコヴィー博士の言葉。目からうろこでした。
真のWin-Winとは単なる折衷案ではありません。お互いが考えられる最高以上のアイデアを一緒に生み出すことです。
損得や馴れ合いでは決して「第3案」は生まれません。大切な友達と本気でぶつかるキッカケをくれた言葉でした。
5.相手のことを理解するコツは、感謝!
これは中学の時から意識してきたことです。相手に心を開く一番シンプルな方法は感謝です。
しかし、特に社会人になってから徐々に感謝の気持ちが減っていきました。
『7つの習慣』を読み直し、1日3回感謝のつぶやきをすると考え付いたのはつい最近の話です。
6.相乗効果が生まれるのは、長所×長所!
『7つの習慣』は尊敬している先輩から持った2冊のうちの1冊で、もう1冊は『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』という本でした。
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』では、世の中の成功者のほとんどは長所を伸ばすことで成功したと述べられていました。
これは1人でも複数人でも同じこと。短所を受け止めあい、お互いの長所を合わせることで初めて1+1は2以上になるのです。
7.刃は少しずつ磨いていかないと折れる
約1年前、ずっと使っていた包丁が折れました。錆を取るために研ぐ力が少し強かったことが原因です。
人間も刃も同じです。放っておけば錆付きますし、磨くごとに何かを削っています。大切なのは無理せず楽しく続けること。
最近は1つの習慣を身に付けるにも、必ず21日間の実験期間を作っています。急ぎたくなる気持ちを抑え、少しずつ刃を磨いています。
コヴィー博士への感謝と恩返し
『7つの習慣』からの学びは日々増えています。悩んだときや躓いたときは今でも1からじっくり読み返しています。
そんな最高の本を作ってくれたコヴィー博士にもう直接お礼を言うことはできません。
だから、私なりにできる感謝と恩返しはこれからの「実践」しかないでしょう。
「実践」を重ね、そこで学んだことをしっかり次の世代につなげていこうと思います。
『7つの習慣』とスティーブン・R・コヴィー博士へ感謝をこめて。
@3_wa