現在の教育は、子供たちの可能性を奪っています。
とても深刻な問題です。なのにほとんどの人は目を背けています。
子供のために本当にすべきことはなんなのか?、教育学者ケン・ロビンソン卿のプレゼンの話をもとに考えてみましょう。
ジリアン・リンのストーリー
ジリアン・リンの学校生活は絶望的でした。何でも体を動かして理解する彼女は、授業中じっとしていることができず、「学習障害がある」と小学校から言われたのです。
彼女を救ったのは医者でした。「彼女はダンサーだ」と言ってダンススクールに通うことを薦めたのです。
その後才能を開花させて世界的なバレリーナになり、「オペラ座の怪人」等の振付師になるとは、小学校の先生は誰も予想できなかったでしょう。
教育の現実とその背景
産業社会のニーズから生まれた現在の教育には、明確な科目優劣があります。数学がトップで芸術は最下位という構造は、全世界共通事項です。
働くために有用な科目が優先され、学力という分かり易い指標で大学受験の制度を作ることは、確かに理にかなっています。
しかし一方で、創造性を軽視して才能豊かな子供に「ダメな学生」の烙印を押し、早い段階で自分の才能にフタをしてしまう。これが学校の現実なのです。
子供たちを救う方法
今の教育は学者を育成するには最適ですが、芸術者を育てるには最悪です。
創造性が社会を切り開いてきた歴史を、なぜ重視しないのでしょうか?
子供はあるがままに育てなくてはなりません。
未来の希望である子供を信じて、大人がしっかり支えていく。
これが今私たちが最も考えるべき世界規模の課題なのです。
【感想】グーーーッと引き込まれるプレゼン
ご存知の方も多いかと思いますが、このプレゼンはTED動画の中で最も再生数の多い動画です。
20分というTEDの中でも比較的長時間な動画なのに、ここまで再生されるのは、グーッと引き込まれるプレゼンスタイルが大きいでしょう。
独特なリズム、たくみな比喩、強弱のある語り方、ひとつひとつの動きが全て参考になる最高級のプレゼンテーションでした。
動画情報
約20分の動画です。日本語字幕もありますので、ぜひご覧下さい↓
ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」
Ken Robinson says schools kill creativity
※iPhone/Android等スマートフォンからはこちらの動画をご覧下さい↓
[1分TED]について
「TEDを見たいけど、英語が苦手。」
「10分は少し長い、見る時間がない。」
そんな声から、1分間で動画の魅力がわかるTED紹介、略して[1分TED]は始まりました。この記事を読んで、少しでもTEDの楽しさや面白さが沢山の人に伝わればと思っています。
NHKでも毎週月曜、夜11時から放送されていますので、ぜひご覧いませ。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそれでは、これからも楽しいTEDライフを!
@3_wa