昨日、「好きなことをとことんやる」のも「誰もやりたくないことをやる」のも価値のある仕事という記事を書きましたが、一つ言い忘れていたことがありました。
「好き」もすごく大切にしよう、というお話です。
「好き」を追求する魅力
ネットで以下の記事が話題になっていました。
「インターネットの覇者」とも呼ばれるNetscapeの創始者マーク・アンドリーセン氏の意見が書かれており、どれも胸に刺さる言葉ばかりでした。
命題:『好きなことをやれ』や『情熱に従え』といったキャリアアドバイスは危険且つ有害だ。
そういったキャリアアドバイスは、大抵の場合実際に好きなことを追い求めた結果成功した人々から耳にする。
問題は、私たちはこうしたキャリアアドバイスを好きなことを追い求めた結果失敗した人からは耳にしないということだ。
この問題は、メディア、スポーツ、スタートアップなど、大多数が敗者となり、ほんの一握りだけが勝者として君臨出来るトーナメント形式の分野において特に厄介だと言える。
より適切なアドバイスは、『価値を提供するプロダクトを追求しろ』ではないだろうか。自分自身のエゴではなく、誰か他の人々の為になる価値にフォーカスするべきだと言うことです。
一言でまとめると「好きより価値を追求しろ」という主張であり、これは紛れもない正論です。ただ、見落として欲しくないのは好きを追求することも立派な価値であるということです。
会社は自分を幸せにしてくれるのか?
これは社会人になってから気づいたことなのですが、会社は自分幸せにしてくれるわけではありません。
もちろん給料や福利厚生が幸せをもたらす大きな要素になっているとは思いますが、幸せになれるような仕事ばかりさせてくれるかというと、そうでもないわけです。
ただ、ここで一つ大きな誤解が生まれがちです。それは、自分が幸せになるような働き方をすることを、会社から止められているわけではないということです。
自分の希望する部署へ移ったり、そこで自分のオリジナルな企画書を通すこと自体は、会社としても歓迎してくれることが多いはず。大切なことは会社が考える利益(=顧客に与える価値)と、自分のやりたいこと(=好きなこと)が合致しているかです。
「どちらか」ではなく「どちらも」追求できるということを意外と見落としてしまっている人が多いのではないでしょうか?
好きから生まれる価値もある
私はブログが好きです。
しかし、好きだと気づいた(好きになった)のは、社会人になってからでした。もちろん職場の同僚からは理解されず、寝る間も惜しんでブログを書き続けることに反対もされました。
ただ、結果としては発信力を磨くことができ、社内で賞をもらうこともできましたし、そこから生まれたのが「トジョウエンジン」は、たくさんの方から「好き」と言ってもらえるような価値あるメディアになりました。
「誰かを幸せにしたい」などと思って始めたものではありません。そうではなく、自分の「好き」をフル活用して、少しでも誰かの役に立てないかと考えたからこそ、生まれたアイデアでした。
「好きから生まれる価値もある」
これこそ私がブログを通じて学んだものです。
今回のカギ
今回のまとめですが、もっと欲張りに「好き」も「価値」も追求していくべきだと私は強く思っています。
バランスは難しいところですが、決して二律背反するものではなく、むしろ相乗効果があって然るべきものです。
だからこそ、自分の「好き」を素直に楽しみつつ、そこから誰かの役に立つ方法を考えるという道に、もっと多くの人が踏み込んで欲しいと願って止みません。
私自身、自分の「好き」を信じて、もっと多くの人を笑顔にできるような方法を探し続けて行こうと思います。
良かったら、ぜひご一緒に!