祇園祭に参加して気づいた、メディアが抱える重要な課題

SPONSORED LINK

Gion_Festival
Gion_Festival Photo by Kaito Miwa

 

祇園祭にボランティアとして参加して思ったこと

7月17日。今日は京都の祇園祭で「山鉾巡行(やまほこじゅんこう)」が行われました。極彩色の山や鉾が京都の大路を駆け巡り、京都市中が盛り上がる、この非常に大切なお祭りに、今年はボランティアとして参加させていただきました。

約1ヶ月前から一週間に一回以上のペースで事前打ち合わせを行い、今日本番を迎えました。真剣な眼差しで最後の準備を行う町内会の人たちと、それを温かい笑顔で見守る町の人たちを見て、このお祭りがどれほど愛されている行事なのか、全身で感じました。

巡行は順調でした。炎天下ではありましたが、大路の両側から受ける声援を受け、最後の最後まで集中力は切れず、誰も体調を崩す事なく巡行を終えました。最後スタート地点に戻ってくるときに、町内の皆さんから「ありがとう」「おつかれさま」という言葉を頂きましたが、その言葉をそのままお返ししたい気持ちでいっぱいでした。

そんな町内の方々や、ボランンティアとして参加する手配を整えていただいた全ての方に感謝するとともに、今回の巡行に参加する事で気づいたメディアの問題点について触れたいと思います。



 

メディアの方々にどうしてもお願いした二つのこと

本日の巡行中、非常に残念な光景を何度か目の当たりにしました。それをふまえて、以下のようなつぶやきをしたわけです。

【祇園祭りに参加されたメディアの方々へ】山鉾の前を平気で横切った記者の方がいました。本当に残念でたまりません。新しい情報を発信する前に、これまで大切にされてきたマナーを厳守してください。

【祇園祭りに参加されたメディアの方々へ】大きな機材を持って通路を走らないでください。楽しく会話をしていた家族の笑顔が一瞬で消えました。遠くの人達に楽しさを共有する前に、目の前にいる人達が最高に楽しめる工夫をぜひして下さい。

上記のように、祇園祭に参加して、これまで築き上げられてきた歴史の重みを知りました。そして、外部からの善意の介入によって歴史が壊れる可能性があることを肌で学びました。最高の思い出と、一生忘れてはいけない課題を見つけました。

祭りは誰のためにあるものなのか?海外旅行にも同じことが言えるかと思いますが、現地の人達にとっても最高に満足してもらえるような、そんな配慮がこれからますます必要になる気がした祇園祭りでした。

最後に繰り返しになりますが、ボランティアのとりまとめをしてくれた事務局の方々、温かく受け入れていた町の方々に心の底から感謝したいと思います。本当に、本当に、有り難うございました!!

SPONSORED LINK