社会人になってから、ニュースの読み方が変わってきた@3_waです。
特に意識し始めたのが、「事実」と「意見」を区別して読むこと。
今回は、私が実践しているニュースの読み解き方をご紹介します。
そもそもニュースとは?
ニュースは人が作るものです。神様が与えてくれるものではありません。
人は事実をもとにニュースを作りますが、ここに差が生まれます。
例えば、本日の最高気温が10度のとき、沖縄なら寒いと報道されますが、北海道なら暖かいと報道されるでしょう。
TVで放送されているニュースの中にも、事実の他に人の考えが存在します。この記事ではこれを「意見」と定義し、誰がどう見ても変わらない事項のみを「事実」とします。
この違いをきちんと見分けることがどれほど大切か、社会人になってから痛感しています。
「事実」かどうかを意識する。
たとえば、「若者の選挙に対する意識が低下している」というニュースがあったとしましょう。
これは「意見」ですか?「事実」ですか?
この情報源がどんなマスメディアであれ、これは「事実」ではありません。
投票率が毎年○%ずつ減少しており、該当インタビュー1000人に意見調査をした、ということは「事実」でしょう。
しかし、“意識”や“低下”が何を指しているのか、聴き手が共通理解を持てない情報はやはり「意見」なのです。
「事実」かどうかを見極める一つのポイントは数字です。もちろん数字も絶対ではなく、『不都合な真実』のような本も出ていますが、基本的には数字は「事実」に近いものです。
この数字を意識するだけで、ニュースの見え方がずいぶん異なってくるのではないでしょうか?
大切なことは、自分の「意見」を持つこと
何が「事実」であるか理解できたら、次は自分の「意見」を持つことを意識しましょう。
「意見」を持つコツは、話し手の「意見」を疑うことです。本当にその通りなのか、自分のフィルターを通して考えてみましょう。
また、ブログやSNSなどを使って発信者になることで、「意見」を持つ力はどんどん磨かれます。
この力は仕事でも役立ちます。「事実」に基づいた「意見」を持つことが、仕事における「決断」をするときのカギになるのです。
「決断」には、どんなに客観的な事実が並んでいても、最後には主観が入ります。
だからこそ、日々「事実」を受け止め、周りの「意見」をくみ取りながら、自分だけの「意見」をつくる努力が必要なのです。
今回お伝えしたかったこと
この記事を書いたきっかけは、尊敬するライフハッカーのるうさん(@ruu_embo)さんからのつぶやきでした。
@3_wa みわさん、おはようです。いいアプリなのですが、ニュースと表現するには?なサイトの記事も入ってくるのがいちいち信憑性チェックを頭でしなくちゃいけないて、そこが残念な感じです。Googleニュースくらいだといいんですけどね、、、
— るう@ふじもなおさんアイコンさん (@ruu_embo) 12月 12, 2012
確かにネット上には信ぴょう性の低いニュースは多いですが、私は上で紹介した「事実」と「意見」の区別を楽しんでいますので、さほど気になりません。
また、大手ニュースですら「事実」と「意見」がグチャグチャになっている記事を見るので、あまりメディアとしての信ぴょう性にはこだわらない、というのが私のスタイルです。
もちろん効率的に「事実」を集めたければ、マスメディアを見るのが早いかもしれません。しかし、楽しみたいのであればメディアはどこでも構わないでしょう。
私が一番お伝えしたいのは、ただメディアの言葉を「事実」だと信じるのではなく、自分の「意見」を持つ気持ちを忘れずに、ニュースを楽しもうということです。
今回のカギ
今回ご紹介した「事実」の見極め方は、私が大学生の頃にお会いしたapbankの理事である田中優さんから教えて頂きました。
田中さんは自他ともに認めるデータマニア。「事実」を集めるのが大好きだそうです。
「世界を楽しむために、データを集めている」とおっしゃた一言で、ニュースの読み方が一気に変わりました。
今回のカギは、
■「事実」と「意見」を区別して、世界を楽しむ方法を考えよう
です。
メディアに良し悪しはありません。人によって「意見」が異なるのは当然で、問題は私たち自身です。
余談になりますが、就活生の皆さんはこれから「意見」に振り回されますので、ぜひ上で紹介したことを意識することをおススメします。
それでは、今日も自分なりの方法でニュースを楽しみましょう。
@3_wa
参考情報
メディア関係者のみならず、「事実」の収集と分析はどの企業でも求められることです。数字などの「事実」の分析に基づいた「意見」でなければ組織は動きません。
もし苦手意識を感じている方は、論理的に考える能力(ロジカル・シンキング)を磨くことをおススメします。これまで関心のなかった方もぜひこの機会にどうぞ!