シンプルであることは、ビジネスにおける最強の武器です。
AppleはiPhoneやiMacなど様々な大ヒット商品を生み出してきましたが、すべての商品に「シンプルさ」が存在します。
商品にも、それを生み出すチーム作りも、一つずつの言葉もシンプルに研ぎ澄ましていったApple。その熱狂的な哲学を3つのポイントに絞って紹介しましょう。
1.もっと素直に
Appleでは仕事を進めるとき、「素直さ」を重んじます。
特に、仕事の顧客に対しては正直に事実を伝えることを心がけ、悪い内容であってもきちんと相手に届けます。これが時間の節約になり、曖昧さを削ることで話が前に進むのです。
一緒に仕事をする人同士でも、素直に言い合える環境づくりが大切です。普段はカジュアルな服装にして、皆が意見を出しあえる会議をすることで、団結力も高まっていきます。
2.もっとミニマルに
一度に複数のことを話すことは効率的ではありません。そこでAppleでは、話す相手が顧客でも同僚でも、メッセージを絞ることを徹底しています。
スティーブ・ジョブズはAppleの無数にあった製品を4つに絞った決断をしたこともありました。届けるモノを絞り、ターゲットを絞ることで、シンプルなメッセージを作り上げたのです。
そして発信するメッセージ自体にもこだわります。分かり易いイメージと覚えやすいフレーズを活用し、心のこもった人間の声を届けることで顧客の心を掴む。この一つ一つのミニマル化がAppleの強さなのです。
3.もっと少人数に
Appleは社内チームの作り方にもこだわっています。グループは少人数制で、会議の参加者は5人程度とのこと。ジョブズも参加人数の多い会議を嫌い、全員が積極的に発言しあうフラットな会議が大切だと主張しています。
チームの人数を減らすと確かに一人あたりの負担や責任は増えますが、適度なプレッシャーはプロジェクトを進めるために役立ちます。限られた時間と人数で最大のパフォーマンスを出すことで、シンプルに近づいていくのです。
「考えることは大きく、それ以外は小さくシンプルに」
これがAppleの哲学です。
今回のカギ
Appleの哲学について、玉ねぎを例にした説明が印象的でしたので最後にご紹介しましょう。
■玉ねぎの皮をむくように、無駄なモノをそぎ落とすことでシンプルになる
本物の課題はどこになるのか?どうしても必要な機能はなんなのか?どんな言葉なら人の心を掴むことができるのか?
こういった問いを繰り返す中で、絞り磨かれてきたAppleの哲学。きっと私たちの生活にも役立つことでしょう。
もっとシンプルに。これからの課題にしようと思います。
@3_wa