Green Beer 2 Photo by AdamSelwood
暑いですね。仕事帰りに公園で冷たいビールを飲みたくなるくらい暑いですね。ということで、左手にはプレミアムモルツを、右手にはファミチキを、と月曜の夜を公園で過ごしていた今日この頃ですが、目の前に不思議な光景が広がっていました。
なんと、目の前で小さな女の子が同じ場所でずっと飛び跳ねていたのです。そして転けたのです。それも、満面の笑みで。・・・ってこれじゃ分からないですよね。
彼女は縄跳びをしていました。それもずっと二重飛びをしていました。これが男子かつ高校生以上であれば何とも暑苦しい光景ですが、小さな女の子が満面の笑みで縄跳びをしていると、不思議と暑さは増さないもので、なぜか涼しさすら感じました。この子が縄跳びを終えたら私も帰宅しようと思っていたのですが・・・これが大きな誤算でした。
・・・全然終わらない。30分以上ずっと飛んでいたのではないでしょうか?その間彼女はひたすら二重飛びをし続けていました。一回平均7回くらいで。途中から彼女が”ある数”を目標にしていることに気がつきました。彼女が18回飛んで躓いたときに、もの凄い悔しそうな顔をしていたので、おそらく20回が目標であることに気がつきました。
そして、何度目かのチャンス。二重飛びが10回を超えると、自然と私も力が入りました。11回、12回、13回。心の中で数を数え始めます。
14回・・・15回・・・16回。ふいに懐かしさを感じました。
17回・・・18回・・・19回!手に持っていた缶が潰れました。
そして・・・20回!!!思わずベンチから立ち上がりそうになるのをこらえて、彼女の反応を見るのに集中しました。飛び跳ねて喜ぶのかと思いきや、彼女は息を切らしながら、縄跳びを手に巻いてスタスタと公園を立ち去りました。
とりあえず、手に持っている潰れた空き缶をゴミ箱に捨てながら、ふと公園での出来事を振り返ることにしました。
小さな女の子から学んだこと
Jump Rope for Heart Photo by sallyNZ
彼女のことを思い出しながら、ふと疑問が湧いてきました。なぜ最初二重飛びをしたときに笑っていた彼女が、最後目標を達成したときに笑わなかったのだろう?それは私が見入っていたことに気づいたから・・・ではないことを祈りつつ、他のケースを考えてみました。
いろいろ考えてみたのですが、「結局のところ、彼女は縄跳び(二重飛び)が好きだったんだろう」と自分勝手に解釈しました。だからこそ、終わったときに少し寂しさすら残るような、そんな表情になったのでしょう。(そういうことにしてください。)
そして縄跳びが終わった後、すぐに公園を出たのは「家に帰るため」で間違いないでしょう。お腹も空いたでしょうし、汗も流したいに違いありません。きっと家には大好きなものが沢山待っている、そんな気がしました。
大好きな家よりも、大好きな縄跳びを取り、誰にも強制されていないのに目標に挑み続ける彼女。20回という目標をなぜ決めたのか?目標の先に何があるのか?これについてはさっぱり想像もできませんが、たぶん縄跳びのことがまた少し好きになったのではないでしょうか。そしてそんな縄跳びを好きになった(上手くなった)自分のことが、少しだけ誇りになったのではないかと思います。
どこか懐かしさを覚えるような経験ですが、今の自分に欠けていることではないかと本気で思いました。
どうしても叶えたい目標を実現するために、あえて自分の好きなものを天秤にかける。好きなことをもっと好きになるために、あえて好きなものから離れてみる。
とても大切なことだと思いました。
大前研一から学んだこと
Boxing dreams (Havana, Cuba) Photo by Jan Sochor
公園から家に帰る途中、ふと大前研一さんのつぶやき(Bot)のことを思い出しました。
人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。
人間が夢を叶えるには、もっと自分のことを好きになるためには、3つの要素を変える必要がある。当時このつぶやきを見たときは難しい実践方法だと思いましたが、公園で出会った女の子のことを思い出して、意外と簡単なことなのでは?と思いました。
時間配分を帰る方法
これは簡単ですね。早起きすればいいのです。ただそれだけです。最近ものすごい実感しています。
つきあう人を変える方法
住む場所を変える方法
この二つが私にとっては大きな問題でした。ただ、彼女が「家」に帰らなかったことを思い出し、ふと思いついたことがありました。
そうだ!東京に行くのを止めよう!
我ながら、また馬鹿なことを考えたと思いましたが、かなり腑に落ちました。
私が東京に行かない3つの理由
Rope jumping – 3 Photo by riclopes 2008 (away meditating…)
これは次回に・・・とも思ったのですが、公園の女の子のことを忘れないうちに書きたいので一気に書きます。
まず、非常に消極的な理由からあげますと、お金がありません。。。いや、正確に言うとお金はそこそこあるのですが、ちょっと貯金をしたいと最近思いました。大切な人の身に何かがあったときに、すぐに動けるようにするために。そのためにはお金が必要だと思いました。ということで、節約のために東京行きを止めます。
次。東京が好きだから、行くのを止めます。正直、去年はバングラデシュに渡航していた期間を除いても、驚くほど東京に行きました。行きたいところも沢山ありましたし、会いたい人も沢山いたので月に一度は東京に戻りましたが、行く度にどこか甘えてしまっていた自分がいました。そしてどこか大好きな過去をもっと好きになろうとしてる自分がいました。大切なのは過去だけではないはずなのに・・・。だから、東京行きを止めます。
最後。これがメインであり、2番目の理由と重なる部分もありますが、関西が好きだから、関西のことをもっと好きになりたいから、東京に行くのを止めます。まだまだ関西で行きたいところがあります。まだまだ関西で仲良くなりたい人がいます。だから、いつかここを離れるときに「絶対に嫌だ」って涙できるくらい、今いる場所のことを好きになりたいです。だから、東京に行く代わりに、とことん関西を楽しみたいんです。
総括と宣言
the skipper Photo by aNne(♥)
ということで、非常に長くなりましたが、大前健一さんと公園の女の子からの学びとして、“捨てられないほど好きなものがあるなら、好きなものを捨てる覚悟”で、ということになると思います。この言葉を聞いて大学受験の英語を思い出した方、今度飲みましょう!もちろん、関西で(笑)
そして学びに対する宣言としては、
最後にもう一つ、蛇足な宣言をしますと、たぶん次の記事でこのブログを終了いたします。その後どうするかについてはまだ秘密ですが、とりあえず、いつも乱文長文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
Photo by jaime m