ご無沙汰しています。本当に。
この記事ですが、約10ヶ月ぶりのブログ更新になります。
「もうこのままブログを閉じてもいいかな」
なんてことを考えていたのですが、やっぱりブログを書きたい、続けたいと思い直しました。
そんなキッカケをくれた人たちと、ブログたちに感謝の気持ちを込めて、久しぶりに今、ブログを更新しています。
「人生に悩んだら、とりあえずブログを書いてみよう」
9月中旬、大手総合商社で働くK君と食事に行きました。歳は下ですが、彼と出会った大学生の頃からずっと尊敬しており、自慢の後輩というより良き仲間という関係です。
彼はとても悩んでいました。仕事の内容や職場の人間関係といった悩みではありません。これからの人生をどう描くか、もっと大きな、根本的な悩みです。
私も大きな組織を退職して独立した身ではありますが、かといって自分の生き方をそのまま勧めることはできません。私よりも知識量が多く、交友関係も広い相手であれば尚更です。ちょっと悔しい話ですが。
さて、どうしたものか。悩み相談を受けるはずが、気がつけば自分の相談を聞いてもらっていることに気がつき、何か気の利いた言葉をかけてあげられないか考え、口から出てきた言葉が
「人生に悩んだら、とりあえずブログを書いてみよう」
「毎日ブログを書いてみると、驚くほど発見があるよ」
でした。
これは、これだけは、自信をもってお勧めできることでした。相手がどんなに凄い人であっても、きっと同じことを言えます。
ブログは書けば書くほど発見があります。知識をただ整理するだけでなく、これまで気づかなかった自分に気づき、理想の自分にほんの少しだけ近づくことができます。
こう勧めると、彼は翌日からほぼ毎日ブログを更新し始めました。私も楽しく読んでいますが、ふと疑問が生まれます。
「あれ?なんで私はブログを書いていないんだろう?」
ブログ熱が点火した瞬間でした。
参加できなかったブロガーフェスティバル
年に一度のブロガーの祭典、ブロガーズフェスティバルが今年も先日9/24(土)に開催されました。
昨年オープニングスピーチをさせていただいたこともあってか、運営スタッフや昨年の参加者の方々から誘っていただいたものの、今年は予定がつかず、参加することができませんでした。
とはいっても、参加できない悔しさと、当日の様子が少しでも知りたい好奇心で参加者の方々のレポートを読んでいたら、こんな記事に出会いました。
ブロガーフェスティバル最大の見所(?)であるライトニングトーク大会に登壇された「のりおさん」のプレゼンについて書かれていました。
「のりおさん(中山記男さん)」は『エアロプレイン』という有名なブログを書かれている方で、旅行系の記事を書くときは何度も参考にしておりました。
そんな「のりおさん」が何を話すのか?写真の撮り方か、記事の書き方か。何を話されたかワクワクしながら調べたところ、4年以上前に書かれた『幼い頃に親を亡くしたことによる「呪い」の解き方(僕の場合)』という記事に関連したプレゼンをされたそうです。
幼少期に、ある「呪い」をかけられた思い出からはじまり、それから30年近く経ったある日、高山さんという方が書かれたブログとの出会いによって救われたという、そんなお話です。詳しくはぜひ記事をご覧いただければと思いますが、最後にはこんな言葉が綴られています。
高山さんが、ブログを通じて「体験を共有」してくれたからこそ、僕はそこからひとつの答えを探し出すことが出来たのです。別にブログじゃなくてテキストサイトでも良かったかもしれませんが、なんとなく僕はブログに感謝したいなと思ってしまうのです。
深く共感しました。私は「呪い」を受けたわけではありませんが、それでも小さな悩みがずっと心に引っかかって、なかなか抜け出せない時期がありました。
そんな自分を変えてくれたのは、ブログです。同じような悩みを抱えた方が、同じように苦しみつつも、それを乗り越えた方法を言葉(ブログ)にしてくれたおかげで、私も救われました。
私も、ブログに感謝しています。
感謝から、感謝へ
ブログに対する感謝の気持ちが高まってきた頃、スウェーデンに留学している大学生の女の子から嬉しいメッセージが届きました。
彼女は私が代表を務めるe-Educationのインターンの学生で、かれこれ1年以上の付き合いになります。1年間の海外留学が始まってからは毎日留学の様子をブログに書いており、「頑張っているな〜」と楽しくブログを読んでいました。
そんな彼女から届いたメッセージには、ブログを毎日更新している理由が書かれていました。
開人さんのブログを読んでてこんな文章書けるようになりたいって思いました。開人さんみたいに人をインスパイアできる言葉を発せたらいいな。文章で人に気づきをあたえることってできるんだな。って思ったんです。開人さんにまずは100本書きな!って言われたので、まずは100本を目標に、こつこつ書いてます。
ずいぶん偉そうなことを言ってしまいましたが、自分の言葉が、自分のブログが、誰かの背中を押すきっかけになったのであれば、これほど嬉しいことがありません。
感謝から始まった(続いた)私のブログが、誰かの感謝につながり、ブログが繋がっていく。時間も場所も超えて、人と人とを繋いでいくブログの魅力を再認識した瞬間でした。
自分の言葉が、自分を救うこともある
さて、ここまでくるとブログ熱は全盛期(?)に近くなり、記事を書きたくてウズウズしてきたのですが、それでも書くことができません。
「誰のために書くのか?」
これが見えなかったのです。
これから同じような道を進む後輩のために。似た悩みを抱える人たちのために。どちらも私がこのブログに込めた思いですが、それだけではブログを書けなくなりました。
「お前にそんな時間(暇)はあるのか?」
「他にもっとやるべきことがあるだろう」
「代表なんだから、発言には気をつけろ」
これらは全て心の声です。組織のトップになったからなのか、言葉を出すことや書くことのハードルが以前よりずいぶん上がった気がします。責任が増えたこと自体はとても嬉しく、やりがいもあるのですが、どこか自分で自分の首を絞めているような感覚がありました。
「昔の自分は、何を考えていたんだろう?」
そう思って久しぶりに、アルバムをめくるように自分のブログを読み返してみると、そこには今の自分に必要なアドバイスがたくさんありました。
過去の記事を改めて読み返してみると、誤字脱字があったり、接続詞がおかしかったり、文章として読みにくく、多くの読者にとってあまり参考にならなかったんじゃないかと思います。
それでも、読んでいて気づきがあり、勇気をもらい、今の自分を変えるヒントがありました。
この言葉すら、過去の記事からの引用です。自分の書いた言葉からヒントをもらい、ブログを誰のために書くのか、改めて軸が定まりました。
ブログからもらった感謝の気持ち(恩)を、またブログで返していきます。みんなの扉を開くために、未来の自分の扉を開くために、もう一度ブログを始めます。
こんな久しぶりの記事でも早速目を通してくれた皆さん、改めてよろしくお願いします。
これからブログを書こうと思っている人へ
ちょうど先日、ずっと尊敬しているブロガーの染谷さんが『世界一やさしい ブログの教科書 1年生』という本を出版され、毎日更新することの大切さを教えてくれたかん吉さんが『ゼロから学べるブログ運営×集客×マネタイズ 人気ブロガー養成講座』という本を10/8に出版されます。
もちろん私も購読しますが、これからブログを書こうと思っている皆さんにとってヒントがいっぱいあると思うので、ぜひ一緒に読みましょう!